注目の投稿

鳴かぬなら 私が鳴こう ホトトギス|悪性の俗物教員

ホトトギスがやってくる季節になりました


大学の教員や研究者の中には,常識が通じないエキセントリックな性格の人がいます.
それはそれで結構なのですが,困るのは,常識が無いくせに普通の思考をする奴です.

過去には,こういうタイプの大学教員が辞任・免職・離職に追い込まれている様子を見てきました.

意外と私の周りには「辞めさせられた教員」が多くて,どんな人が不祥事を起こす教員なのか,人よりよく見聞きしてきたと言えるかもしれません.
その多くが,パワハラ,アカハラ,セクハラ,そして組織への反逆といった問題を起こして消えています.


ただでさえ大学教員は「辞めさせられる」ことは難しいのに,それでも処分されるというのは余程けったいなことです.

彼らには共通点があります.
それが上述した,「言動に常識が無いくせに,至って普通の考え方をしてみせる」というものです.

どうでもいいバカを「俗物」と言いますが,彼らは俗物よりもタチが悪い.
俗物にはマネのできないことをやってやろうという,野心や虚栄心,プライドだけは強いのですが,やることなすこと俗物のまま.
実害が少ない分,普通の俗物のほうがまだマシです.


最近も,そんな一人がクビになったという知らせがありました.
学内はまだごたついているようで,コロナ禍の最中にご苦労なことです.

この人,私としては以前からヤバい人じゃないかという目では見ていたんです.
他の先生方はそんな風に捉えていなかったようですが,こっちはヤバめの人を見てきた経験が違います.
あの人はいつか事件を起こす,そう思っていたので驚きませんでした.
あぁ,やっぱり.という感じ.

たいてい,私がその大学を去ってから問題が表出するパターンが多いですね.
不思議です.

私が知っているうちの一人は,あまりにも面白かったので何度か記事にしたことがあります.
例えばこちら.
私をほめなさい。300字程度で。
ショートケーキ


こんな大学教員と仕事するのは勘弁してほしい「鳴かぬなら 私が鳴こう ホトトギス」


昨日から,うちの山にホトトギスがやってきました.
そんな季節になったのですね.
自宅でホトトギスの声を聞くのも,何十年ぶりになるでしょうか.

こいつ,夜中にも大声で鳴くので,結構やかましい.
実はかなり迷惑です.

ホトトギスっていうのは,こういう鳥.
ホトトギス:Wikipediaより

ところで,人を評する場合,特に上司の性格を評する際に「ホトトギス」の五七五を使うことがありますよね.
それは織田信長,豊臣秀吉,徳川家康の性格になぞらえて言われています.

すなわち,
織田信長:鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス
豊臣秀吉:鳴かぬなら 鳴かせてみよう ホトトギス
徳川家康:鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス
という具合.

これを元にして,大喜利風にオリジナルで作られることもあります.
なかでもありがちなのが,
「鳴かぬなら それでいいじゃん ホトトギス」
とか,
「鳴かぬなら 私が鳴こう ホトトギス」
というもの.

いわゆる,上司にしたくない人として典型なやつです.
部下を育てられない,面倒をみない,自分勝手な上司ということですね.


その点,大学教員として最も一緒に仕事したくない人は,この後者のタイプです.
上述してきた「悪性の俗物教員」に非常に多い.

大学教員っていうのは,なんだかんだで「教員」なので,教育的な側面が必要になってきます.
学生をホトトギスになぞらえれば,やっぱり「鳴かせる」ことが求められるわけです.

ところが,俗物教員は自分が鳴こうとします.
そうでなくても,学生は鳴かなくていい,とすら思っています.


いや,百歩譲って,きれいに豪快に鳴いてくれるならそれも良いんです.
ところが,
「俺はしっかり鳴けるぜ!」
と張り切るくせに,
「ホーホケキョ!」
とドヤ顔で鳴く人もいます.

いや,それウグイスだから.ホトトギスじゃないから.
っていう周囲のツッコミを無視して,すっかりご満悦になってたりする.

その挙げ句,学生がちゃんと鳴いても,「どうしてホーホケキョと鳴けないんだ!」と怒り出すバカ教員もいます.


あんた,ホトトギスを知らないでしょ,って.
つまり,研究者の仕事,教育者の自覚,ましてや大学の存在意義なんて気にしたことが無い.
とりあえず己が「大学教員」として収まるための方略に全力出してるだけの人.


もっと言えば,ホトトギスと勘違いしてウグイスはこういう鳥だと思っている人もいる.
撮影:うちの庭

これ,「メジロ」と言います.
ですから,この色はウグイス色じゃありません.
これは黄緑色です.

ウグイスが鳴く季節に,人前によく現れます.

一方,ホーホケキョと鳴く「ウグイス」はこちら.
ウグイスはなかなか人前に出てきません.
私も未撮影です.
ウグイス:Wikipediaより

大学教員の仕事や高等教育機関についても,ホトトギス・ウグイス問題と同様に,二重三重に間違えている教員がいます.
間違え過ぎて,もはや大学と学校の区別すらついていない場合もあります.

こういう人は周囲を疲労困憊にするだけの存在なので,いっそのこと気分良く「ホーホケキョ」と鳴いてくれてる方が皆のためかもしれません.


PS
ホトトギスは,「テッペンカケタカ」と鳴きます.


関連記事
「教職員用」危ない大学とはこういうところだ
こんな大学の教員は危ない part 1
反・大学改革論
反・大学改革論2(学生からの評価アンケート)
反・大学改革論3(学生はお客様じゃない)
反・大学改革論4(喜んでる教員)

大学とは何か,を考えてみたい人はこちらもどうぞ.
大学について
大学について2

コメント