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大学教員における男女関係トラブルっぽい話

このコロナ禍では,大学教員と学生の艶っぽい話も少なくなっちゃったね


また肝心なことを書き忘れていました.
昨日の記事で触れたかったのは,上記のことです.

前回の記事はこれ.
共通テストが終わった話|天橋立の話

学生との親密な付き合いとか,一緒に小旅行したり会食したりとか.
そういう顔を突き合わせた関係がバッサリと絶たれているのが現在の大学です.

多くの大学教員,および学生たちも,きっと残念に感じていることでしょう.


もちろん,教員と学生が親密過ぎる付き合いをすることに反対する人もいます.
特に,男女関係へと発展しやすい条件設定にはヒステリックになる先生もいたりします.

でも,今どき「男女関係」だけでこの手のトラブルを考えるのは不公平ではないか? って私は思うんですね.
だって,同性愛者だっているわけで.
ことさら(特に男性教員と女子学生)を取り上げるのも,たんなる確率論でしかない気もします.
私としては,こういうのって原則論的に語るべきテーマだと思うから.


大学に限らず,「教員」にとってこの「男女関係トラブル」って対応が難しいんです.
そんな話を,以前,このブログを通じて知り合った和田慎市先生とも話したことがあります.
※和田先生についてはこちらをどうぞ.
和田先生は,ブログもやってます.


教員が毅然とした態度をとることが大事っていうけど,そこは人間同士の付き合いですからね.
十把一絡げにはいかないですよね.
和田先生ご自身も,若い頃にそんな経験があったと言われていました.

「そんなの簡単.教員側が最初からきっぱりシャットアウトして関わらなければいいじゃないか」
と思ってる人も多いでしょうけど,いやマジで一筋縄ではいかない話だから.

有無を言わさずきっぱりシャットアウトしたがゆえに,その反動でこじれて手がつけられない状態になる,っていうのはよくある事です.
万能な対処法なんてのは幻想だし,完全拒絶なんてのも非現実的なんですよ.

なんにせよ,この手のトラブルには管理責任者(校長とか学長とか,あとは教頭とか学科長とか)がしっかり音頭を取って,当事者に対処するしかないと思います.

本人たちだけに任せちゃうと,こじれたらヤバいです.
子供の自殺の原因は,「いじめ」よりも「男女関係」の方が多いですからね.
令和元年中における自殺の状況(警察庁 2020年)

実際,いじめ問題より身近な脅威なのです.
それに,いじめと違って「詳しい状況の公表」が避けられやすいし.

特徴的なのが,通常の自殺原因では男性が圧倒的に多いのですが,こと「男女関係」に関しては女性の自殺者が多いんです.


教員と学生の「男女関係」トラブルを極度に避けたがる人は,研究室や演習室で2人きりになる状況があってはならないとか,たとえ複数であっても教員と学生が飲み会するなんてもってのほかとか,一緒にドライブなんて死ねばいいのに,って調子です.

なので,そんな人の前で昨日の記事にしたようなことを話すと,そりゃもう猛烈に批判されました.
(まあ,そういうこと自体がこのコロナ禍で不可能になったわけですけど,っていう話なんですね)

でも,そこに同席していた他の先生が養護的に話してくれたのが,
「何から何まで完全シャットアウトというのも人間性が感じられない」
ということと,
「信頼関係ができているのであれば,その範疇の中で矩を越えずに自由にやった方がいいのでは」
ということ.
そして,
「その関係が大丈夫かどうかなんてのは,常識的な人付き合いスキルがあれば分かる」
っていうこと.

まあ,実際のところ,そうとは言い切れないから大変なんですけど.
言い換えれば,どんなに構えていようと,そうなる時にはそうなるものです.


なお,私はこれまで「後で思い返してみたら結構ヤバい状態」をいろいろ体験してきましたが,それを切り抜けられたのも自分のキャラクタによるところが大きいかなと思っています.

最近,性的嗜好(セクシャリティ)の話題として「アセクシュアル」っていうのが出てきましたよね.
白黒・イチゼロの話ではないと思うのですが,私はややグレーがかったアセクシュアルなところがあると考えてます.

アセクシュアルっていうのは,恋愛への関心が低いパーソナリティを持つ人のことです.
アセクシュアル(エイセクシュアル)とは?【恋愛はしない?】(ジョブレインボーマガジン)

そんなこと言うと,じゃあLGBTなのかとか,同性愛の傾向があるのかって尋ねられたりするんですけど,違います.
「恋愛への関心が低い」のです.

どうやら一般的には,
「恋愛することが普通」「性愛が高い方が幸せ」
っていう前提があるみたいなんですよね.
なので私からすれば,
「皆さん,どうしてそんなに恋愛することに執着するんですか?」
って聞きたいくらいです.

あと,恋愛欲求がゼロってわけじゃないので勘違いしないでください.
白黒・ゼロイチの話じゃありません.


そんな私ですから,後で思い返してみたら理解できることでも,その場では超絶スルーしちゃう,いわゆる「鈍感」な状態が展開されているんだと思います.
それで迷惑をかけた女性もきっといる,っていうか,いた.
謹んでお詫び申し上げます.


例えば,ある女性(学生じゃないよ)をつれて神戸の夜景が見える摩耶山・星の駅にある掬星台に行ったことがあります.
詳しく事情を覚えてないんですけど,なにかの拍子に,
「神戸の夜景が見えるところに行きましょう」
ってことになったから.

私としては,マジでほんとに「せっくだから日本三大夜景が見たいな」って純粋な興味として思いついたんですね.

そしたらさ,神戸の夜景って本当に凄いんです.
さすが日本三大夜景.
神戸の夜景(Wikipediaより)

で,掬星台の台上も凄いんです.
写真撮ってみようかなってスマホ出したんですが,あっちこっちでカップルがキスしまくってる.
もしかして,うちの学生とか混ざってるんじゃないかなとか疑ってみたり.
そんなわけで,
「お邪魔しちゃ悪いな,っていうか,こっちの気分が悪いわ」
って思って写真も撮らずに帰ったんですけど,そのあと,その女性の気分も悪くさせちゃいました.

いやつまり,そこはちゃんと何かしろよってことでしょう.


前回記事の件もそうですよね.
後になって考えたら,やっぱりこれって,そういう意図がちょっとはあるんだよね.
私としては,ただただ出石城下町に行きたかったし,出石神社に行きたかっただけなんです.
彼女が同行したのも,天橋立に行ったのもついでだと思ってた.


一番強烈だったのは,学生からプロポーズされたこと.
プロポーズって,研究提案のことじゃないですよ.
あのプロポーズ.
私がなんか思わせぶりなことをしちゃってたのかもしれない.
まあ,1年生だったし,ちょっと変わった子だったし.
もちろん丁重に断ったものの,それが学内では水面下で知られていて,学科会議の議題にもなりました(笑).
会議で学科長が神妙な顔して言うんです.
「先生,その後,その学生とはどうですか?」
って,いや,そんなの知らんがなって感じです.

公にはなっていないものの,教員も職員さんも知っている.
当然,学生たちも知ってる.
もはや水面下じゃない.

会う人会う人が,
「いやぁ,先生,聞きましたよ.大変でしたね」
などとヒソヒソと話してきます.
学長も事務局長も知ってました.
結局皆さん,楽しんでたでしょ.

ちなみに,その学生はその後,会釈はしてくれるものの,口をきいてくれなくなりました.
今となってはいい思い出です.


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