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参政党の躍進をバカにしてはいけない|っていう話をちゃんと出来る社会が望ましい

1ヶ月ぶりの更新になります.

ずっと「教育業界」に浸っていたためか,いまだに7月下旬〜8月&9月上旬は「夏休み」みたいな意識が抜けきれません.
これは結構おもしろい感覚だなと思っています.

現在の自分自身は,夏休み期間やお盆というのは「稼ぎ時」であり「働き時」なんですけど,なんだか夏休み感覚がベースになって動いている自分もいるわけで.

あと,お子さんがいるご家庭なども,夏休み感覚が再燃しやすいでしょうかね.
そして,そんなご家庭に向けては,いよいよ毎年恒例の「夏休みあけの鬱」への注意喚起が始まりました.
実際,子供の自殺が増加する時期でもあるので甘く見てはいけないんですが.
この件については,私も何かと意見があるんですけど,また別の機会に.


さて,ちょうど参議院選挙からブログ更新が止まっていましたが,この期間は仕事もさることながら,趣味とドラマ鑑賞に浸っていました.
Huluに追加して,ついに「ディズニー・プラス」にも手を出しました.

ディズニー・プラスといえば,真田広之氏がプロデュース&出演している「SHOGUN」.
エミー賞を総ナメにしたことで話題になりましたが,このドラマを配信しているのがディズニー・プラスなのです.
で,今回そのSHOGUNを見てみなければと思って加入.

SHOGUNも良かった.
良かったんですが,これにプラスして「スター・ウォーズ」シリーズが結構良かった.
「マンダロリアン」とか「ボバ・フェット」とか「オビ・ワン・ケノービ」といった,スター・ウォーズシリーズの外伝的なものを配信しているので,そういうのを見始めたら止まらなくなってしまい....

そんなわけで,ブログ更新の暇も出来ず.
本日に至ったわけです.

この夏休みの思い出については,また後ほど記事にします.

今回は「参政党の躍進」について,前回記事からの続きみたいたものです.


参政党の躍進をバカにしてはいけない,っていう意見が出ているのが嬉しい

私はアップルポッドキャストをよく利用しているんですけど,その番組の一つに「深井・けんすうのまぼろし会議」というのがあります.
こちらです.
深井・けんすうのまぼろし会議(アップルポッドキャスト)

この番組の内容について誹謗中傷すると「利用料」が発生するという仕組みで配信している,とてもユニークな取り組みです.
一般的なSNSでは炎上や誹謗中傷を恐れて話せない内容について議論している番組なのですが,この考え方がおもしろいし,とても大切な取り組みだと思うので,その仕組みに賛同するという意味でも利用している感じです.
気になる方は,ぜひ聞いてみてください.

さて,そんなまぼろし会議ですが,昨日アップされたコンテンツ「参政党について」で話されていることがとても気に入ったのでシェアしたいと思ってしまいました.
ちょうどブログ更新が「参政党の躍進」を取り上げたところで止まっていることもあって,今日はキーボードを叩いている次第です.

番組内では,
「参政党が躍進していることをバカにする人がいるが,これはダメだと思う」
とか,
「参政党の支持者をバカにしたり,選挙で参政党に投票した人をバカにするのもダメ」
といった趣旨のことが出ていました.
なぜなら,
「自分と意見や主義主張が違う人をバカにすると,お互いの理解ができなくなるから」
「社会の分断を招いて,民主主義が崩壊する(現在のアメリカはその状態にある)」
というもの.

私も,この番組内で議論されていたことに概ね同意できます.
「概ね」なので,細かいところで意見が違えるところもあるのですが,基本的には賛同できる趣旨の議論でした.

と同時に,こういう意見はたしかに「炎上」「誹謗中傷」を招くので,この番組のように,特別な利用規約を設けてからじゃないと話せないのが切ないですよね.


以下,これは番組内で話されていたことを基にした,私見です.

実際,「参政党の躍進」について,前回記事で私が触れなかった点がそこなんです.
なので,我が意を得たりの心境で興奮気味にこの番組を聞いた次第です.

「触れなかった」というのはかっこつけ過ぎですね.
まだ言語化出来ていなかった,考えを整理しきれていなかった,というのが正しいかと思います.

前回記事のタイトルが,「参政党が躍進|かなり怪しい流れだから注意していきたい」というものでしたが,この「怪しい流れ」というのは,参政党が主張しているようなことを支持する人が多いことが明らかになったことを指しています.
参政党が言っていることを聞いて,「彼らに投票しよう!」という行動に移した人が多いわけですから,これは大きな日本社会の転換点だなというのが私の認識です.

ぶっちゃけて言うと,私自身,参政党は支持していません.ぜんぜん支持してません.

いえ,もっと言えば,前回記事でも過去記事でも言明していますが,支持政党がありません.
だって,私は意図的に選挙に行かないようにしているのですから.

さらに言えば,私が選挙に行かない理由,これをカッコ良く言えば,
「政党をバカにしない」
「政党支持者をバカにしない」
ためでもあるのです.

どの政党も選びたくないし,誰も支持などしたくない.
その裏返しとして,どこも誰も否定するつもりはないのです.

どんな政党も,その中心には善意と誠実な想いがあるのだし,支持者の方々にしてもそうでしょう.
おそらく圧倒的多数の人が,自分や近しい人や共同体を幸福にしたいと願って選挙で立候補・投票をしているはずなのです.

つまり,誰だっていいんです.
選挙で選ばれる人は,誰だって構わない.

選挙は議員を選ぶシステムであって,意見を選ぶシステムではありません.
議員が国会・議会で意見を出し合い,議論して,国民全体のためになる政策を展開するシステムになっているはずなのです.

すなわち,強いて言うなら,選挙で選ばれるべきは,
「民主主義の議員をやれる人」
であり,
「適切な議論ができる人」
であって,
「私と意見が似ている人」
とか,
「私の気持ちを代弁してくれる人」
なんぞに投票すべきではありません,厳密な意味では.

ところが,これが機能不全になっています.
なぜなら,選挙というシステムに欠陥があるからです.

上記の番組内では,選挙活動を中心に議論されていましたが,私なりの結論を言えば,
「選挙は欠陥システムなので,違うシステムへの交換が必要」
というものです.

これについては,過去記事で「選挙制から抽選制に変えてはどうか?」という話を何度かしていますので,気になる人はこちらをどうぞ.


話を「参政党の躍進」に戻すと,これは,参政党が主張していることを支持して,投票行動に至らせる成分がこの日本社会に存在することを意味しています.

実際のところ,私個人としては,参政党や支持者をバカにしてもいいとは思います.
ただ,この参政党躍進のムーブメントをバカにしてはいけないし,そういうムーブメント要素としての「参政党議員」や「参政党支持者」をバカにしてはいけないと思うのです.

今,この日本社会には参政党的な思考が充満している.
それについて,
「バカが多いからこんなことになっている」
「バカな奴ほど参政党を支持している」
などと結論づけてはいけないということです.

より具体的に言えば,外国人排斥ムーブメントがそれです.
外国人排斥を想起させるような主義主張を展開しているからと言って,それについて,
「彼らはバカだからそんな主義主張を展開するのだ」
という趣旨の意見をよく見聞きします.

そして,返す刀で,
「外国人と仲良くできることが民度の高さを意味する」
とか,
「日本は外国人労働者や外国人観光客を取り込まないと生きていけない国であることを自覚すべき」
などと批判したりもする.
で,その主張の奥には,
「外国人排斥の主張をするような奴は,どうせ学歴も低くて教養もなく,英語などの言語スキルも低くて,異文化理解やコミュニケーション能力も弱い,低所得,低民度な奴らなんだろ?」
という上から目線の匂いも感じます.
つまり,バカにしているわけ.

ですが,彼らがバカであろうとなかろうと,この社会において少なくない人々が「外国人排斥的な主義主張を支持しはじめている」という点を「バカにする」ことで改善できるとは思えません.

あなたがバカでないのなら,少なくない人々が外国人排斥の方向に向いていることについて,真面目にケアすべきポイントにいることを認識すべきなのです.

それは,本来的な民主主義社会の実現にとって大切なことです.

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