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現実を考慮した規制(法)でなければ逆効果

たまには短い記事を書こうと思いました.
今後もたまに短い記事を書いていくつもりです.

先日,このブログでも何度かご紹介している和田慎市先生からメールをいただきました.
※和田先生に関する過去記事はこちら↓

コメントしていただいたのは先日書いた以下の記事でして,
続・そう言えば,自転車取り締まり強化の影響はどうなった

その記事で私が伝えたい本質をズバリ指摘していただきました.嬉しい限りです.
指摘していただいた点,私がこのブログで書いてきた多くの記事全体に通底している考え方でもありますので,本ブログにおいて重要な観点の一つでもあります.
それはつまり,
「現実を考慮した規制(法)でなければ逆効果」
ということです.
そして,そんなことになっている状況を最近良く目にしますよね,ということなのです.

これはなにも「理想を目指して法整備をすることがダメだ」と言っているわけではありません.そんなふうに安直に捉える輩がいるので注意が必要です.

法を大事にするのは当然のこととして,その取り締まりをどれだけ厳格に徹底するかは現実を考慮したものでなければ意味をなさない,場合によっては逆効果になることだってあるということを言いたいのです.
ようするに,「手段が目的化している事例が,ここ最近の日本でよく見られますよね.我々の教育現場でもそうでして・・」ということを訴えているわけです.

それを今回は道路交通法における「自転車の運転」をテーマに取り上げたということ.
さらに和田先生からは,この「現実を考慮した規制(法)でなければ逆効果」について,昨今の学校教育現場において取り沙汰されている事件・課題についてもご指摘されていました.
(これについてはまた機会をあらためて取り扱いたいと思います)

自転車運転取り締まり強化以外にそれが指摘できるものとしては,このブログの常連記事である大学改革とか,教育界では「いじめ防止対策推進法」とか,昨今の話だと「マイナンバー制度」とか.
あとは底抜けに有名なのが憲法9条とか.それに関連して安保法制の中の集団的自衛権の話とか.そんなのです.

いずれにも共通するのは,理想を追い求めるのは大変結構なのですが,その理想となる状況にするために考案された手段(法,規制,取締等)がどれだけ現実的なのか慎重に検討されたとは思えないまま実行されようとしている点.

このブログを読んでいただく上での重要なキーワードだと位置づけています.