2018年6月9日土曜日

井戸端スポーツ会議 part 53「サッカー日本代表2」

「2」というくらいですから,「1」もありました.
もう4年前なんですね.
井戸端スポーツ会議 part 3「サッカー日本代表」
前回大会の時に書いた記事でした.2014年になります.

サッカー日本代表に関する話題がないものだから,すっかり今年がワールドカップの年であることを忘れていた今日このごろ.
ところでどこで開催するんだっけ? あぁロシアか.

そんな感じだったところに,代表監督であるハリルホジッチの解任劇によって,一気にサッカー日本代表のニュースが増加.
関心が高まって良かったですね.
むしろ,日本サッカー協会としてはサッカー・ワールドカップの話題作りのためにワザと燃料投下したのではないかと思うくらいです.だとすれば非常に高度なテクニックですね.

サッカー日本代表が普段どんな評価を得ていたのか知らないんですけど,ここ最近の体たらくぶりにサッカー・ファンが怒り心頭であることが窺われます.
直近の話題としては,5月31日のガーナ戦で惨敗し,昨日(6月9日)のスイス戦でも完敗だったとのことで.
ワールドカップ直前のこの状況で,ワールドカップに出場できなかったガーナに手も足も出なかったことから,日本代表を見限るコメントに溢れかえっている状態です.

まあまあ,皆さん落ち着きましょう.
過去記事でも書いたことを繰り返すことになりますが,あれからたった4年しか経っていないし,メンバーや新戦力も大きく変わっているわけじゃないので,同じことが言えると思います.
そんなわけで,詳細は■井戸端スポーツ会議 part 3「サッカー日本代表」を読んどいてください.

まず,「日本代表はアジア枠だからワールドカップに出場できているだけで,世界にはもっと強いチームがいる」というのはその通りです.実際,ガーナの方が日本代表より強いのでしょう.もしかするとスイスより強いかもしれない.
でも,そんなことを言い出したらキリがありません.サッカー・ワールドカップのルールに則って出場できているのだし,これはチャンスなのでそれを活かすことを考えればいいだけのこと.

しかもサッカーは,他のスポーツ種目と比べて大番狂わせが起きやすいとされています.
逆に,テニスやラグビー,バスケットボール,あとは格闘技なんかが番狂わせが起きにくいですね.
一般的に,「ミス」をしないことが競技の前提となるスポーツ種目では,選手の実力差・技量差が表出するので番狂わせが起きにくいのです.
例えばテニスでは,得点することに有利なサーブ側がゲームを取るのが普通で,それを崩せばブレークと呼ばれる状況になります.選手の能力が拮抗している場合,このブレークはサーブ側のミスやアクシデントによって起こることが多いのです.バレーボールでもそうですよね.こちらはサーブ側が不利になるので,それをひっくり返した方が勝利することを意味します.

一方のサッカーでは.ボールキープにしてもトラップにしても,パスもシュートもミスすることが普通です.だから,自分の能力を出し続ける中で,相手のミス待ちをするスポーツではないんですね.お互い,常にミスをしているのですから.
言い換えれば,サッカーではミスをできるだけ減らすことよりも,ミスすることを恐れずに,ゴールの確率が高いと考えられる「最適解」のプレーを繰り返す,いわば「パチンコ」みたいなプレースタイルが求められるんです.

お互い得点できる確率が低い中で,その最適解だと考えられるプレー(つまり,ゴールマウスまでのボール運び)を何度も展開できたかどうかで点差と勝敗が決まります.
故に,実力が高いとされるチームであっても,たまたまミスが続いてしまうと前評判とは違う結果が現れてしまうこともあるわけで.
ましてや代表選手が集まるような国際試合では戦力差に大きな偏りがなくなりますから,大番狂わせが発生するというわけです.

なので,サッカー・ワールドカップは日本代表がどれほど弱かろうと,優勝できてしまうかもしれないスポーツなのです.
もちろん代表選手は頑張ってプレーしないといけないことに違いはありませんが,もしかすると優勝できるかもしれないのですから,温かく見守っていこうではありませんか.

世界トップレベルで活躍する代表チームはまだまだ先のこと.
地道に気長にいきましょう.

なお,サッカー日本代表チームにおける根本的な戦力向上については,過去記事に書いているのでそっちを読んでください.
井戸端スポーツ会議 part 3「サッカー日本代表」
井戸端スポーツ会議 part 7「ジュニア世代の育成」

ところで,私もそれらの記事を読み返してみたんですけど,なんだか現在のサッカー日本代表を取り巻く状況は,そこで述べていたことから遠退いているように思えます.
むしろ,日本人は日本代表チームを貶めているのではないか,そんな気分にさせられるんですよ.

そういう意味では,やっぱりサッカー日本代表はマズイ状態なのかもしれませんね.
だけどそれは,彼らサッカー選手がというよりも,我々日本人が,という意味で.
スポーツは,その国の今を映し出します.
サッカーも例外ではありませんから.


関連記事
井戸端スポーツ会議 part 3「サッカー日本代表」
井戸端スポーツ会議 part 7「ジュニア世代の育成」
井戸端スポーツ会議 part 25「戦争に負けた国(日本)がとるべき態度」
井戸端スポーツ会議 part 44「スポーツの精神が大切なわけ」