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真夏の冬
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朝から昼にかけて,大学・大学院の同期である友人が計画した実験の被験者をやってきました.
友人は今,私が勤めている大学とは違うところに在籍しているので,ちょっくら電車に乗って出かけてきました.
どんな実験かというと環境制御室に入り,凍えるような状況での生理学的応答を調査するものです.
実験室につれていかれると,補佐をしてくれるという院生も待っていました.
で,その補佐をするという院生がまた見たことある人でして.向こうも 「あ!」 と気づいた様子.
実は私が大学院2年だった時,TA(ティーチングアシスタント)をしていた授業の学生だったのです.
友人も 「なんや,知ってるんかいな」 と.
世間は狭いですね.
いよいよ実験.
凍えるような環境制御室に入って凍えるような思いをしてきました.
温度が何度だか確認はしませんでしたが,その部屋で1時間ジーっとしてるんですよ,何度ギブアップしようかと思ったことか.これでもかと身体が震えまくって頭もボーっとしてくるし.
カウントダウンが終わり,実験終了.
意識朦朧としながら部屋から出て撤収作業.
その意識朦朧をバレないようにするために適当な相槌を打つんですけど,自分でも何言ってんのかわかんないほど.
さしずめ酔っ払ってるような感じ.
“芯から冷えた” とはまさにこのことで,その後しばらく夏の陽気に当たっても冷えは回復しませんでした.
つらい実験です.よくやります.
夕方くらいに帰ったら,「そういえば!」 と思い出したことが.
ブライダルビデオの作成を依頼されていたのですが,すっかり放ったらかしにしていまして,急ぎ完成させるべく大学に向かいます.
明日には郵送したいので,今日中に.
何度か作った経験があるのでスムーズに完成までこぎつけた...,のでしょうけど,作成中は心穏やかではありませんでした.
映像を扱うので,いくらMacとはいえ動作が鈍くなるものでして.
それでもあまりにもノロノロした動作が続くと,「チッ」 と舌打ちが始まります.
夜も遅くなってくると,周りに人がいないことをいいことに,
「テメー! そんだけの処理にどんだけ時間かけてんだよ!」
とか叫び出す始末.しまいにゃ
「ヌニュヌニュ動く暇があったらサッサとタスク処理しろよボケが!なんだ!?文句あんのか!?」
とかMacの人格否定にもつながりかねない発言も飛び出します.
ヤバイ...,この男 本気で怒ってる.Macに向かって怒鳴ってる.
独り言はストレスが溜まっている証拠です.なんとかしないと.
と思っていると,動き出したMacからは,
「御結婚おめでとうございます」
「二人でお幸せに!」
「本当にありがとうございました」
なんて言葉が流れ,「あー・・・,俺はなんてちっぽけなことでイライラしていたんだ」 と我に返ります.
自分で合わせたBGMが,ビデオレターのコメントと合わさって,なんだか・・・.
ヤバイ...,この男 感動している.Macに向かって幸福の表情を浮かべている.
幸せを分けてもらうとはまさにこのこと.
ブライダルビデオを怒鳴り散らしながら作ってちゃいかんですな.
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