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【高知県】存在があまりに普通だったので今さら名物になったのが不思議でならないベスト6
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故郷である高知県ネタです.
最近(といっても,だいぶ経っているものもあるが)になって,高知県名物として名乗りを上げはじめたものがあります.
それは高知県民にとっては極々普通のものだったのですが,何かの拍子にメディアが取り上げたことが発端となり,あれよあれよという間に知れ渡ったものです.
それをまだ「知らない」という人は,この機会にご記憶ください.
「最も中央から遠い地域 “高知” 」に来る際の参考にしてもらえればと思います.
(1)後免
「ごめん」と呼びます.
そのユニークな名称が有名になった理由です.
駅が取り上げられることが多いですね.
■後免駅
ウィキペディアから画像を持ってきました↓
マスコットキャラクターまで作られるようになりました.
デザインしたのは「やなせたかし」氏とのことです.

都市部の人からすれば小さい駅ではありますが,後免それ自体は小さな街ではなく,高知県下としては大きく,よく知られた街です.特急も止まります.
なお,名前がユニークなものとして関連するのは,徳島県所有ではありますが「大歩危・小歩危」があります.
「おおぼけ,こぼけ」と読みます.
こちらは,高知県と徳島県の県境にある秘境の名前です.
あと,意外とびっくりされるのが,後免がある市の名前,「南国(なんごく)」です.
「高知県 南国市 後免」というセットで覚えておいてください.
(2)ミレー
先日,高知空港で大々的に売られていたのに気がついて驚いたんです.
「ミレー」と言われてビスケットを思い浮かべる人は高知県民くらいのものでしょう.
普通の人は,アウトドア・ブランド「MILLET」か,画家のジャン=フランソワ・ミレーではないでしょうか.
高知県民にとってお菓子といえば「野村のミレー」です.
■野村煎豆加工店
これです↓
子供の頃は,こればっかり食べていました.
決して絶品グルメではありません.でも,「私は食べなければいけない・・・」という使命感に似た何かを感じるビスケットです.
もともと明治製菓が作っていたものだそうで,今ではその「ビスケット生地」を使い,全国でも数少ない加工製造業者が使用して販売しているんだそうですよ.
■ミレービスケット(wikipedia)
ちなみに,「野村のミレー」にはマスコットキャラクターがありまして.
これまた「やなせたかし」氏がデザインしたものです.
そんなに驚くほど美味しくはないんですけど,興味があったらお買い求めください.
なお,私は使命感に似た何かを感じて食べています.
(3)文旦
ブンタンと読みます.
一般的には「ザボン」という柑橘類だそうです.
これです↓
とても大きく,皮が分厚いのが特徴で,これまた決して美味しいものではありません.
でも,使命感に似た何かを感じる柑橘類でして,冬になったらこれを食べなければいけないと思います.
十年くらい前から全国展開するようになったそうですね.
それ以前,大学の友人に文旦の話をしたら「それ何?」って感じで,これが全国区どころか四国でも珍しいものだということを知りませんでした.
さて,その味はと言いますと,とてもさっぱりしていて清々しいのですが,皮が厚くてとても食べにくいので,素人にはオススメできません.
文旦の皮をどうやってむくのか? それは家々によって異なります.
ゆるキャラにもなっています.「ぶんちゃん」っていうそうです.
なお,やなせたかし氏のデザインではありません.
高知県の柑橘類といえば「ゆず」や「小夏」が大変有名ですが,興味があったらこの文旦にも手を出してみてください.
え? ゆずも小夏も知らない?
まあ,どれも美味しい果物です.
(4)うつぼのタタキ
(5)仁淀川
このブログでも過去に何度が取り上げたことがあります.
「仁淀川」です.
ずっと「四万十川」というカッコイイ名前の川の後塵を拝してきましたが,ようやくその隠された実力が知れ渡ってきたようです.
水質日本一(2017年現在)でありながら,人の暮らしをも育み流れる,世界で最も美しい河川.
それが仁淀川です.
そんなことは高知県民なら誰しもが知っていますが,いかんせん高知県それ自体に知名度もアクセシビリティも低いため,ずっと「仁淀川? なにそれ」状態でした.
■仁淀川(Wikipedia)
そう言えば昔,記事にしたことがありました。
■“日本一”の故郷を撮る
最近になって,観光に力を入れるようになりました.
■奇跡の清流・仁淀川(一般社団法人仁淀ブルー観光協会)
「奇跡の清流」ですか.四万十川は「最後の清流」でしたね.
「最後」「奇跡」ときましたから,そのうち「無限」とか「違う意味での」とか言い出すでしょう.
高知県観光ガイド「よさこいネット」からも写真を引用します↓
(6)高知城・本丸
最後にこいつを紹介しておきます.
昔から高知市のアイコン,ランドマークとしてそれなり知名度はありましたが,昨今の城郭ブームによって,
「実は,日本で唯一『城郭』としての本丸が現存している城」
として知られるようになりました.
現存12天守というのがあります.
■現存天守(wikipedia)
城郭ファンには釈迦に説法でしょうが,弘前城,松本城,丸岡城,犬山城,彦根城,姫路城,松江城,備中松山城,丸亀城,松山城,宇和島城,高知城です.こうしてみますと,現存天守って四国に多いんだなぁと思わされますね.
その中でも高知城の特徴は,先程も述べたように「お城として建てた状態の本丸」が,そのまま残っている稀有なお城なんです.
どういうことかというと,他の現存天守は明治以後に改築・再建をしながら「昔の面影」を残してきた部分が多いのですが,高知城は1749年(延享2年)に改築した状態がそのまま保たれている部分が多いのです.
つまり,日本で唯一「お城として建てたお城が見れる城」それが高知城なんですよ.
なので,至る所で「本物の城」を見ることができます.これがマニアにはたまらないのでしょう.
私も2度ほど足を運びましたが,そこに流れる空気は血生臭いものがあり,他の城が観光色を帯びているのとは一線を画します.
本丸にも様々な防御用の仕掛けが施されていて,それも保存されています.
最後に改築されたのが太平の世「江戸時代」だったとは言え,事があれば敵勢力と本気で対峙するための設計がそこには見て取れるのです.
近代以降,その「事」を想定せず,ただ「形」だけ再建されたものとは漂う空気が違います.
時間があれば,その空気を感じるだけでも行く価値はあると思いますよ.
以上,高知県民にとっては存在があまりに普通だったので今さら名物になったのが不思議でならないベスト6でした.
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■波多国のお土産
最近(といっても,だいぶ経っているものもあるが)になって,高知県名物として名乗りを上げはじめたものがあります.
それは高知県民にとっては極々普通のものだったのですが,何かの拍子にメディアが取り上げたことが発端となり,あれよあれよという間に知れ渡ったものです.
それをまだ「知らない」という人は,この機会にご記憶ください.
「最も中央から遠い地域 “高知” 」に来る際の参考にしてもらえればと思います.
(1)後免
「ごめん」と呼びます.
そのユニークな名称が有名になった理由です.
駅が取り上げられることが多いですね.
■後免駅
ウィキペディアから画像を持ってきました↓
駅舎 |
マスコットキャラクターまで作られるようになりました.
デザインしたのは「やなせたかし」氏とのことです.

都市部の人からすれば小さい駅ではありますが,後免それ自体は小さな街ではなく,高知県下としては大きく,よく知られた街です.特急も止まります.
なお,名前がユニークなものとして関連するのは,徳島県所有ではありますが「大歩危・小歩危」があります.
「おおぼけ,こぼけ」と読みます.
こちらは,高知県と徳島県の県境にある秘境の名前です.
あと,意外とびっくりされるのが,後免がある市の名前,「南国(なんごく)」です.
「高知県 南国市 後免」というセットで覚えておいてください.
(2)ミレー
先日,高知空港で大々的に売られていたのに気がついて驚いたんです.
「ミレー」と言われてビスケットを思い浮かべる人は高知県民くらいのものでしょう.
普通の人は,アウトドア・ブランド「MILLET」か,画家のジャン=フランソワ・ミレーではないでしょうか.
高知県民にとってお菓子といえば「野村のミレー」です.
■野村煎豆加工店
これです↓
![]() |
写真:野村煎豆加工店HPより |
決して絶品グルメではありません.でも,「私は食べなければいけない・・・」という使命感に似た何かを感じるビスケットです.
もともと明治製菓が作っていたものだそうで,今ではその「ビスケット生地」を使い,全国でも数少ない加工製造業者が使用して販売しているんだそうですよ.
■ミレービスケット(wikipedia)
ちなみに,「野村のミレー」にはマスコットキャラクターがありまして.
これまた「やなせたかし」氏がデザインしたものです.
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なお,私は使命感に似た何かを感じて食べています.
(3)文旦
ブンタンと読みます.
一般的には「ザボン」という柑橘類だそうです.
これです↓
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写真:Wikipediaより |
でも,使命感に似た何かを感じる柑橘類でして,冬になったらこれを食べなければいけないと思います.
十年くらい前から全国展開するようになったそうですね.
それ以前,大学の友人に文旦の話をしたら「それ何?」って感じで,これが全国区どころか四国でも珍しいものだということを知りませんでした.
さて,その味はと言いますと,とてもさっぱりしていて清々しいのですが,皮が厚くてとても食べにくいので,素人にはオススメできません.
文旦の皮をどうやってむくのか? それは家々によって異なります.
ゆるキャラにもなっています.「ぶんちゃん」っていうそうです.
なお,やなせたかし氏のデザインではありません.
![]() |
写真:ゆるキャラグランプリHPより |
え? ゆずも小夏も知らない?
まあ,どれも美味しい果物です.
(4)うつぼのタタキ
まだまだ知名度は低いのですが,そのうち大ブレークするであろう料理です.
「うつぼを食べる」と聞いて驚く人は多いのですが,古来,高知県下では極めて普通に食されています.
むしろ,あの「カツオのたたき」よりも好まれています.「カツオのたたき」は県外の人に食べさせているものです.高知県民は「うつぼのタタキ」を食べます.
よく会食の場において「皿鉢料理」として出て来るものですが,私も子供の頃はこればっかり食べていました.
ちなみに,ウツボはこちら↓
まるまる太って美味しそうですね.
![]() |
写真:wikipediaより |
これがタタキになると,こうなります↓
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写真:土佐料理司HPより |
アンコウのようなさっぱりした味とプリプリの食感がたまりません.
これに酢醤油がからまって絶品です.
なお,ゆるキャラはまだ存在しません.
すでに「カツオ」はゆるキャラになっていますね.「カツオ人間」というそうです.
![]() |
画像:カツオ人間Twitterより |
そのうち,「ウツボ人間」が出て来るかもしれません.
(5)仁淀川
このブログでも過去に何度が取り上げたことがあります.
「仁淀川」です.
ずっと「四万十川」というカッコイイ名前の川の後塵を拝してきましたが,ようやくその隠された実力が知れ渡ってきたようです.
水質日本一(2017年現在)でありながら,人の暮らしをも育み流れる,世界で最も美しい河川.
それが仁淀川です.
そんなことは高知県民なら誰しもが知っていますが,いかんせん高知県それ自体に知名度もアクセシビリティも低いため,ずっと「仁淀川? なにそれ」状態でした.
■仁淀川(Wikipedia)
そう言えば昔,記事にしたことがありました。
■“日本一”の故郷を撮る
最近になって,観光に力を入れるようになりました.
■奇跡の清流・仁淀川(一般社団法人仁淀ブルー観光協会)
「奇跡の清流」ですか.四万十川は「最後の清流」でしたね.
「最後」「奇跡」ときましたから,そのうち「無限」とか「違う意味での」とか言い出すでしょう.
![]() |
写真:仁淀ブルー観光協会より |
川の流れ |
沈下橋 |
川の中 |
ホタルの群れ |
(6)高知城・本丸
最後にこいつを紹介しておきます.
写真:Wikipediaより |
「実は,日本で唯一『城郭』としての本丸が現存している城」
として知られるようになりました.
現存12天守というのがあります.
■現存天守(wikipedia)
城郭ファンには釈迦に説法でしょうが,弘前城,松本城,丸岡城,犬山城,彦根城,姫路城,松江城,備中松山城,丸亀城,松山城,宇和島城,高知城です.こうしてみますと,現存天守って四国に多いんだなぁと思わされますね.
その中でも高知城の特徴は,先程も述べたように「お城として建てた状態の本丸」が,そのまま残っている稀有なお城なんです.
どういうことかというと,他の現存天守は明治以後に改築・再建をしながら「昔の面影」を残してきた部分が多いのですが,高知城は1749年(延享2年)に改築した状態がそのまま保たれている部分が多いのです.
つまり,日本で唯一「お城として建てたお城が見れる城」それが高知城なんですよ.
なので,至る所で「本物の城」を見ることができます.これがマニアにはたまらないのでしょう.
私も2度ほど足を運びましたが,そこに流れる空気は血生臭いものがあり,他の城が観光色を帯びているのとは一線を画します.
本丸にも様々な防御用の仕掛けが施されていて,それも保存されています.
最後に改築されたのが太平の世「江戸時代」だったとは言え,事があれば敵勢力と本気で対峙するための設計がそこには見て取れるのです.
近代以降,その「事」を想定せず,ただ「形」だけ再建されたものとは漂う空気が違います.
時間があれば,その空気を感じるだけでも行く価値はあると思いますよ.
以上,高知県民にとっては存在があまりに普通だったので今さら名物になったのが不思議でならないベスト6でした.
関連記事
■波多国のお土産