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初めてのオーダーメイド・スーツ(4)

今回は(4)ですので,それ以前に(1)から(3)まであります.
初めてのオーダーメイド・スーツ(1)
初めてのオーダーメイド・スーツ(2)
初めてのオーダーメイド・スーツ(3)

もう既に「初めてのオーダー」ではないですし,スーツではなくシャツの話になってたりするんですけど,そのへんはご了承ください.

前回は,量販店であるAOKIでもパターンオーダーによるシャツが作れるということで,それを人気テーラー店のものと比較してみようと注文してみた,という話でした.
その後,オーダーしたシャツを受け取ったので,その感想です.

比較するにあたっての条件ですが,以前作った人気テーラー店のものと同価格帯(約1万円)で,類似した生地とデザインを注文しています.

AOKIでは既製服をベースとしてサイズ変更&デザイン設定するため,左右の袖の長さを変えるとか,袖や袖口の太さを変えるといった細かい変更はできません.そのため,既製服と同様に袖のボタンは「2つ」になります.
それ以外は,よほどこだわったデザインにしなければ,テーラー店と同じようなオーダーができます.私は凝ったデザインにしたいわけではないので気になりません.
実際,出来上がったシャツを着比べてみましたが,着心地に大きな違いはありませんでした.

今回,私は先にテーラー店でシャツを作っていましたので,AOKIで採寸・注文する時にサイズ感に対する経験が活きています.しかし,全くゼロの状態からオーダーするのはハードルが高いかもしれません.基準がなければ,どこまで広くしたり細くしたりして良いのか迷うものです.
その場合,対応してくれたAOKIの店員さんが,シャツのサイズ調整に詳しい人であることを祈りましょう.

これまでAOKIでは,肩と袖丈の関係からMサイズを購入していたんですけど,今回はSサイズをベースにして肩幅を広く,腹囲を小さく,裄丈を長めに変更して注文しています.それで丁度良いサイズでした.
でも,だとすると普段のMサイズシャツよりも腹囲が10cmも細くなっている計算です.
事実,以前まで着ていた既成シャツは腹回りがダボダボのブカブカで,腰や脇腹あたりがもっこり膨らみます.鏡に映るシルエットは全くの別物.
どれだけ既製服が「多くの人が着れる」という点を重視しているかが分かります.

ところで,これを読んでくれている皆さんへのアドバイスとしては,AOKIのオーダー・シャツを利用するコツは「袖の太さに合わせる」ということでしょうか(よほど歪な体型の人は別ですが).
AOKIのオーダー・シャツは袖(手首)の太さが設定できません(2018年4月現在).しかし,首周り,肩幅,胸周り,腹囲の太さ,そして裄丈は変更できます.
なので,袖(手首)の太さがぴったりのベースサイズを選んでおいて,そこから他のところを調節すればいいんです.
と言っても,試着するベースサイズのシャツの着心地だけから,それら全てを推測するのは難しいので,ちょっとずつ試していくしかないんでしょうけど.

結論として,私の体型であればAOKIのパーソナル・オーダーというシステムで購入してもいいかなって思います.デメリットがないですから.
そこまでするならテーラー店でもいいじゃないかとも思われるでしょうが,まあ,たしかにね.AOKIであるアドバンテージはないかも.
テーラー店の方がより細かいサイズ調整ができますし,店員からのアドバイスもありますので.

ただ,AOKIはどこにでもあるお店ですが,テーラー店はそんなにありゃしない.
環境条件に合わせて使い分けるといいでしょう.

今回分かったことは,AOKIでもテーラー店と同じようなシャツを手に入れることができるということ.
質を高望みすればキリがありませんが,なんだかんだでワイシャツって消耗品ですからね.結局のところ,安い生地をリピートすることになるわけですから.