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【若手研究者・院生用】学会出張のための新幹線活用術

新幹線移動は計画的でなくても大丈夫


あと数年すれば,私も【若手研究者】から離れる歳になります.
もう数え切れないほど新幹線を使ってきましたので,そこで得られた新幹線活用術をご紹介します.

ここ20年ほどは,新幹線のシステムも車内設備も全く変わっていません.
あと数年もすればリニアモーターカーが誕生するとされていますが,その中身も新幹線とほぼ同じもののようです.

大きく変わったのは「グーグルマップ」とか「ナビタイム」などの検索サイトが充実してきたことでしょうか.
※昔は「時刻表」という,各月に出る本を事務室で借りて調べていたんですよ.

時刻表っていうのは,こういうのです↓
懐かしいですね.


しかし,これらは旅程の計画作業が効率的になっただけのこと.
鉄道車両の快適性は,あと10年くらい同じような環境だと思います.





さて,鉄道や新幹線の良いところは,当日その場であっても切符(自由席または立席特急券)さえ買えば「乗れる」ことです.
天候が悪くても稼働してくれることが多いですし,乗り過ごしにも対応しやすい.
これは飛行機や長距離バスにはなりメリットと言えます.

ですので私は,長距離移動の際に「飛行機 or 新幹線」で迷った場合は,なるべく新幹線を選ぶようにしています.
結果的に,そっちの方が時間を有効活用できることが多いので.

出張計画をしっかり立てなくても大丈夫であることが,新幹線の魅力と言えます.


その一方で,自由席のつもりで混雑に遭遇してしまうと,デッキだけならまだしも,客室で立ち乗りしなければならない場合もあります.

しかも,学会出張や調査のための出張では,ただボンヤリ座っていればいいというものではありません.
皆さんのような若手研究者や大学院生は,学会での発表準備や,指導教員との少観光の下準備,教員・先輩方と一緒に座る緊張感とも戦わなければなりません.

出張における少観光のためにも,新幹線は有効な選択肢


特に大学院生にとっては,学会出張の機会は日本各地だけでなく,海外に足を運ぶ重要な時間と言えます.
できるだけ学会会場での時間を削ってでも,開催地となった場所の観光に時間を当てましょう.

学会会場だけ行って真面目に勉強するのもいいのですが,そういう人はほぼ間違いなく大成しません.

見聞を広めるためにも,必ず少観光をすることをオススメします.

そうなってくると,帰路の予定が問題になってきます.
飛行機ではフットワークが重くなってしまいがちですが,新幹線であれば変更やゴリ押しができるので便利です.


学会最終日.
昼まで会場にいたら,あとは観光に繰り出す.
というのが,よく見られる光景ですが,その際,帰りの予定を気にせず観光するには新幹線が有効ですね.


始発駅以外から乗るなら指定席を取っておく


私は関東在住ですので,「東京駅」から乗ることが多いです.
なので,通常の時期においては,東京駅からは自由席をとっています.
それで座席確保は十分可能だからです.

しかし,そういった始発駅以外の駅から乗る場合は「指定席」を予約しておきましょう.

帰りは東京へ戻る私も,出張先からの新幹線は指定席を予約しています.

ただ,学生である大学院生や,まだお金に余裕のない若手研究者だと,指定席の購入に二の足を踏む人が多いですね.
ですが,指定席を買うことを強くオススメします.

でも,指定席だと高いでしょ?
長くても2〜3時間くらいしか乗らないんだから,もったいない?

試しに自由席と指定席の差を計算してみましょう.

例えば・・・,

東海道新幹線の東京・大阪間であれば,
自由席:4870円
指定席:5700円
その差は830円です.

東北新幹線の東京・仙台間(やまびこ利用)であれば,
自由席:4430円
指定席:4750円
その差は320円です.
※2019年現在

特に往路では,このお金を払ってでも,確実に座れる保証をとった方がいいです.
もし指定席をとってから予定変更になってしまっても,そのあとの新幹線には,指定席チケットを使って自由席に座ることができます.
これくらいの値段であれば,精神的ダメージも小さいでしょう.

学会出張はコネ作り・仕事発見の場と割り切る


私の経験上,アレコレと格安チケットや条件付き割引などを使って学会の予定を組んでしまうと,開催地での観光や,突発的なコネクション作りや仕事の舞い込みに対応できないことが多いです.

例えば,帰りの駅チカの飲み屋で一杯やっている研究グループに声をかけられ,そこで盛り上がっているうちに共同研究の話が持ち上がったり,
観光先で指導教員の知り合いや友人と話が盛り上がっているうちに「じゃあ,うちで来年から始まるセクションで,君の所の院生を採ろうか」なんて話になる可能性はゼロではありません.
実際,私はそんな状況で最初の仕事を得ました.

そんな時,帰りの便の時間を心配しながら旅程を組んでいると,こういうチャンスを逃すかもしれないのです.


そもそも,学会出張は「安く上げる」ものではありません.
「新たな仕事を得る場」なのです.
これは大学院生は肝に命じておいてください.

そして,その「場」は,学会会場だけではなく,観光地や飲み屋で開催されいていることの方が多いです.


直前でも都合に合わせて予約できるネット予約を使おう


別に私はJRの回し者ではありませんが,
新幹線の予約は「ネット予約」が便利です.

ネットでいつでもカンタン予約(JR東海)
えきねっと(JR東日本)

パソコンだけでなく,スマホからでも予約が簡単にできる時代になりました.



これは以前から可能だったものではありますが,操作や入会が非常に面倒だったので,
結局,駅改札前の販売機やみどりの窓口で購入するハメになっていたのです.

で,「学会あるある」なのが,こういう改札前で購入しようとすると,みどりの窓口に長蛇の列,既に指定席が満席,しかも自由席も一杯で乗れない,というもの.

なぜかというと,そこで「学会」が開催されているからです.
混雑混乱の犯人は,何を隠そう自分たち自身なのです.

その駅や都市の日常ならこんなことにはなりません.
むしろ,ガラガラだったりする.
ところが,ちょっと大都市から離れたところが開催地になっていたいるすると,通常のキャパを超えた人間が大量に押し寄せており,特定の時間帯の特急電車や新幹線に人が集中するのです.

さらに,大きめの学会であれば尚の事,何か別のイベントと合わせて開催されます.
土日開催されることも多いし,だから余計に混雑しやすいんですよ.


学会に参加しているような年配の方々の多くは,まだまだ「ネット予約」をしない人たちです.
なので,みどりの窓口や自動販売機に並ぼうとします.

その分,若手研究者や院生のアドバンテージとして,スマホなどでのネット予約が強力です.

観光している先で,他の人達と示し合わせて,
「じゃあ,この時間だと,◯時に駅を出るようにしましょうか」
といった感じで予約することができますよね.


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