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長距離移動や相部屋合宿時の高性能・耳栓になるイヤホンの選び方
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高価格・高性能「耳栓」
こうした宿泊を伴うイベントでは,同部屋の人の「いびき」や「隣室の飲み会」といった騒音に悩まされます.
大学教員同士や会社の同僚と合宿している手前,レジャーや出張などでの宿泊とは異なり,むやみやたらとクレームを入れることができないものです.
それに,自分自身が大きなイビキをかいているかもしれないし,コネ作りのためにも部屋飲みで盛り上がったことがある自分もいるのですから,お互い様といったところ.
これに対し,耳栓を使ってしまうと同室のメンバーに露骨なアピールになりかねないので,
「そんな時はノイズキャンセリングイヤホンが良いですよ」
という記事を以前書きました.
■ウインタースポーツの実習をする上で便利なグッズ
イヤホンなら,あたかも,
「イヤホンで音楽を聞きながら布団に入っていたら,いつの間にか寝てました」
というテイを装うことができます.
いかにも「耳栓して寝てます」というメッセージを与えたくない人にとっては,精神的負担が小さくなるので好都合です.
実際,私は以前スキー研修会で4人部屋になったとき,強烈なイビキをかく先生方に囲まれてしまいました.
体力的に疲れ切っているところに,さらに不眠が重なるとコンディション管理がやばいです.
そこで,
「もしかしたら,ノイズキャンセリングイヤホンでこの『イビキ(ノイズ)』が消えるかも」
と思って試したところ,予想以上にノイズキャンセルしてくれたのです.
イビキ程度なら,別の音(ヒーリングミュージックや自然音など)を重ねなくても安眠できます.
当時使っていたのはBOSEのQuietComfort 20というものでしたが,その後,このBOSEから安眠用の機能だけに絞った商品が出てきました.
その商品はこちら.
BOSE ノイズマスキングイヤープラグです.
その対抗馬が,最近SONYから出ているノイズキャンセリング機能付きの完全ワイヤレスイヤホン.
SONY ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン WF-1000XM3です.
ノイズキャンセリング商品好きの私ですが,基本的にはSONYかBOSEの製品しか買わないですし,出てくる商品全てを購入しているわけではないので,今回はこの2つの比較です.
BOSE ノイズマスキングイヤープラグ
まずBOSEのノイズマスキングイヤープラグ.
Apple社やBOSEが他に販売しているようなワイヤレスイヤホンに見えますが,一般的な音楽・音声メディア再生機能がついていません.
さらに,干渉を使ってノイズキャンセリングするわけではなく,物理的に音を遮断する「耳栓」であることも了承しておく必要があります.
そのつもりで購入するとヤバいので要注意です.
なので,実際に商品名も「イヤホン」ではなく,イヤープラグなのです.
不思議なのは,ノイズキャンセリング機能がついているわけでもなく,外部メディアを再生できるわけでもないのに,価格が通常の完全ワイヤレス型イヤホンよりも高いこと.
後述する,SONYが出している完全ワイヤレス型のノイズキャンセリングイヤホンよりも高い.
ではこの商品にはどんな価値があるのかというと,とにかく「耳栓」であることにこだわった点です.
私のようにノイズキャンセリングイヤホンを持っていても,音楽再生をしていないことが多い人にとっては,まさに,
「そうそう,これこれ.これで必要十分だよ」
という商品です.
こんな商品が出るくらいなのですから,きっと市場にも私と同じようなニーズを持っている人が多いのでしょう.
この商品の何が魅力的なのか?
それは,BOSE社が採用しているイヤホンの構造にあります.
以下にBOSE社のイヤホンを並べてみました.
この形状に,特許とか取ってるんでしょうかね.他のメーカーには見ないので.
この耳の形に沿ってかけられる構造によって,とにかく「外れにくい」んです.
SONYやAppleのイヤホンのように,引っ掛けたり圧迫をかけて止めているわけではないので,耳が痛くなりにくいという優位性があります.
もちろん,耳の形には個人差がありますので全ての人に同じことが言えるわけではないのでしょうけど.
実際,完全ワイヤレスのものが「外れない」という安心感は,かなり強力なストレス低減になります.
しかも今回のノイズマスキングイヤープラグは,ひたすら軽くて装着感が良く,「付けている感」が少ないんですね.
「安眠用」の製品なので当然そうした設計で作られています.
一方,劣悪な騒音環境下では,いわゆる「ノイズキャンセル」してくれないため,この商品の価値は下がります.
ですが,他人の「イビキ」や「隣の部屋の騒ぐ声」とか,通奏低音的なエアコン系の音はしっかり消してくれます.
「イヤープラグ」ではありますが,一応,ヒーリングサウンド(波の音,虫の音など)が何種類か内蔵されているので,どうしても騒音がひどいと感じる場合には使うと良いでしょう.
検討する際の目安としては,あくまでも宿泊施設内における「騒音」対策だと思ったほうが良いです.
私はやったことはないですけど,例えば電気屋さんの店内でこれを試しに付けても,ほとんど効果を感じないはず.
そういう騒がしさを抑えるものではないからです.
飛行機の機内でも有効性は感じませんでした.
あれだけの爆音になると,やっぱりノイズキャンセリングイヤホンやヘッドホンの方が良いです.
もしくは,騒がしい空間において
「完全シャットダウンする必要はないけど,少しでも騒音を低減して行動したい」
「ただし,イヤホンらしく目立つ物はクールじゃないからダメ」
と考えている人にはベストだと思います.
SONY ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン WF-1000XM3
次に,その対抗馬となるであろうSONY ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン WF-1000XM3.
さきほどまでの,BOSEのノイズマスキングイヤープラグの欠点がそのまま克服された商品です.
しかも,BOSEより安い.
この時点で,
「スマホで音楽や動画音声も聞きたい」
「できるだけノイズキャンセリングしておきたい」
「しかも完全ワイヤレスが良い」
という要求を全て満たしています.
欠点としては,やっぱり装着感がBOSEと比べると劣るのと,ノイズキャンセリング機能がついているのでやっぱりデカい.
ただし,デカいと言ってもそれなりにコンパクトに収まっているので,この点は用途によっては無視できるでしょうか.
ですから,劣悪な騒音環境下において静寂性を求めるなら,断然SONYがいいです.
飛行機の騒音も積極的に静かにしてくれます.
ただ,ノイズキャンセリング系の商品に過度な期待をしている人がいるので忠告ですが,こうした商品は音を完全に遮断するわけではありません.
音は耳以外からも入ってきます.
ためしに,手や指で耳を塞いでも,外の音は入ってきますよね.
ノイズキャンセリング機能は,あれの半分くらいの効果だと思ってください.
それに,音を強力に遮断し過ぎるのは,安全上の配慮からされていません.
ノイズキャンセリングの性能ですが,このSONYのWF-1000XM3は比較的弱い方です.
私が普段自宅で使用したり,長期出張(荷物が多い出張)で持ち運んでいるのはBOSEのQuietComfort35というヘッドホン.
これが圧倒的にノイズキャンセリングしてくれます.
コスパを含めて,「現状最強」というのがネット上での評価でもあるようです.
ただ,ヘッドホンはとてもかさばるので,外に持ち出す場合は荷物が多い際のついでになります.
なので,日常的な外出ではQuietControl 30,もしくはQuietComfort 20を使用しています.
イヤホンジャックの扱いを面倒くさがる私なので,ほぼQuietControl 30の一択になりつつあるのが現状.
ただ,こうしたイヤホンタイプでは,やっぱりノイズキャンセリングの程度はかなり落ちます.
使用したことがあるSONY製のノイズキャンセリングイヤホンとしては,以下のようなタイプ
のもっと以前に出ていた商品を使っていました.
同価格帯の商品(イヤホン)を聞き比べてみると,ノイズキャンセリング性能はSONYよりBOSEの方が高いようですね.
それこそ,イヤホンであればイヤホン自体の形状も問題になるでしょうし.
ここだけの話,SONYのイヤホンはコード(ケーブル)の扱いが凄く面倒.
あのコード自体が騒音とストレスを作るので,ノイズキャンセリング以前の話なんです.
たまに「ヘッドホンよりイヤホンの方が音が低減される」というコメントを見ることがありますが,多分あれは「イヤホン」という密閉感のあるものを装着することにより,音が低減されているという錯覚です.
騒音の程度というのは,主観的な部分もありますので,カタログスペックの通りにはいきません.
SONYのWF-1000XM3のノイズキャンセリングは,これらの次に来る感じです.少なくとも私の耳には.
ただし,ノイズキャンセリングがやや低めとは言え,前述したBOSEのノイズマスキングイヤープラグと比べるまでもない静寂性が得られます.
そういう意味では,もっとも無難な「耳栓」と言えるでしょう.
まとめ
これ一個で全てを解決しよう.
とりあえずノイズキャンセリングのイヤホンを1つ買ってみよう.
という場合には,SONYのWF-1000XM3が良いです.
BOSEのノイズマスキングイヤープラグでは満足できない可能性があります.
一方,使用場面や想定される使用状況が明確に決まっている場合には,BOSEのノイズマスキングイヤープラグが最良の選択です.
装着したままで普通に寝れますし,寝返りをうっても大丈夫.
SONYのWF-1000XM3では「安眠用」「静寂が欲しい用」としては取り回しが悪いし,装着感に難があります.
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