注目の投稿
アフターコロナとウィズコロナ|顔を見せない時代
- リンクを取得
- ×
- メール
- 他のアプリ
「ウィズコロナ」になることを覚悟しておく
今回の新型コロナ騒動について,この先の展望として「アフターコロナ」になるか,「ウィズコロナ」になるかが議論されています.
アフターコロナとは,新型コロナウイルスが収束したあとの社会変化に焦点があるもので,
一方のウィズコロナは,この新型コロナが年間を通じて,またはインフルエンザのように季節性のウイルス流行として,今後もずっと続くであろう社会に焦点を当てるものです.
実際のところ,ウィズコロナもアフターコロナの一つとして考えることもできますので,つまりは,
「来年はどうなってるのかな?」
ってことです.
余程の特効薬が開発されない限り,当面はウィズコロナになるでしょう.
できればそうなりたくないものですが,この新型コロナが完全に収束することを想定して政策を決めることなど危険過ぎます.
今年の冬については,ほぼ間違いなく「また感染が流行するかもしれないぞ」ということで,再び「感染予防対策」として大騒ぎになるはず.
今後も,年間に数万人程度の感染者と,数千人程度の死者を出すという,「風邪・肺炎」の原因の一つとしてカウントされるようになるのかもしれません.
実際,現段階ではそういうウイルスです.
そして,この程度の毒性のウイルスなら,これまでの日常生活を続けることができます.
実際問題として,このままコロナ特効薬が開発されるまで,外出自粛や営業自粛を続けることなど不可能です.
もっと言えば,ずっと特効薬が開発できないウイルスかもしれないんだし.
なるべく早く,日常生活に戻らなければなりません.
我々の人間社会は,「新型コロナ感染拡大抑止」を数ヶ月・数年と続けられるようにはなっていないからです.
勢い,「もはや,以前の生活に戻ることなどできないのだ!」などとヒステリックに煽り立てる人もいますけど,いやいや,さすがにそれはない.
この高い感染力と長い潜伏期間,それに弱い毒性からして,そのうち「もう放置でよくない?」「コロナは飽きたから無視しよう」って言い出すに決まっています.
日本であれば,それはおそらく「業務に疲れ果てた,感染予防対策に比較的詳しい若手厚労省職員」による,自分の上司への懇願から始まります.
「ここまでくると,いくらなんでも無理ゲーだから,もうそろそろ大臣に現実的なこと具申してくださいよぉ」
って感じで.
で,いろんな言い訳とデタラメな希望的観測を織り交ぜながら,違和感半端ない「収束宣言」,もとい,「警戒注視態勢」などという言葉を新しく作り出して終らせることでしょう.
そして,そのまま2年くらい放置することになる.
きっとそれが,日本の「ウィズコロナ」です.
アフターコロナとウィズコロナでは,顔を見せない時代が到来する
繰り返しになっちゃいますが,今回の新型コロナウイルスそれ自体の毒性は,さほど高くないことが明らかになってきています.
死亡者を大量に出している国や地域というのは,街や病院に重症者や既得患者が溢れかえっているんじゃなくて,重症者に適切な医療が施せない「医療崩壊」を起こしているのです.
それに,まだまだ未確認・未検証なところが多いですが,日本を含むアジア,オセアニア地域で異様なまでに感染が拡大していない理由として,「BCGワクチン有効説」とか「類似ウイルスが事前に流行していた説」など,さまざまな説が囁かれています.
なんにせよ,そうしたノイズを取り払って今回のウイルスの特徴を見てみれば,高齢者や基礎疾患を有する人以外には脅威とならない,毒性の弱いウイルスなのです.
しかし,今回の新型コロナ騒動がもたらしたのは,
「ウイルスって怖いよね」
「肺炎で死ぬの嫌だよね」
という意識付けです.
その一方で,新型コロナによる死亡者よりも,その他の肺炎やインフルエンザで毎日バタバタ死んでいることをきちんと理解している人はまだまだ少数でしょう.
でも,今回の新型コロナ騒動は,そうした意識にも変革を起こす可能性は高い.
すなわち,アフターコロナにおいては,社会全体で「感染症を予防するためのアクション」が義務・条件のようになるかもしれません.
ましてや,もしワクチンや特効薬が開発できない状態が何年も続くようであれば,その動きはさらに拍車がかかるでしょう.
そもそも,新型コロナだけが人類の脅威ではありません.
今後も次々と新型ウイルスが登場することは間違いないのだし,現状のウイルスが突然変異を起こして強毒性になって襲うこともあるでしょう.
現在のような社会の在り方では,同じようなパニックが何度も起こることになるのですから,そのための対策が求められるのは必然です.
さしあたり,人と人とが直接顔を合わせて何かする,という仕事や業務・作業は極力避けられる社会になる可能性はとても高い.
何かって言うと電話やメール,チャットやオンライン会議などで済ますことが要求され,むしろ,直接顔を合わせることは「無礼」「ビジネスマナーとして失格」などと言われる時代が到来するのかもしれません.
過去記事でも,ファッションとして「マスク」が必須アイテムになることを述べてきました.
そのうち,スキー・スノーボードで使用されているフェイスガードや,中東地域の女性がつけている「ブルカ」などを発展させたファッションが登場するでしょう.
Amazonより |
![]() |
画像:Wikipediaより |
「顔を隠す」ことへの抵抗感は薄くなり,ましてや人前でマスクをすることへの違和感は無くなっていくはずです.
現状,もう無くなっているのですから.
そうなると,他人に対して「素顔」を見せることの社会的な意義が薄れる可能性もあります.
つまり,自分と対峙する相手の「顔」が見えなくても不便や不信を感じない社会です.
現在は,「相手の顔が見える」ことを礼儀や売りの一つとしているところもありますが,そういった価値観が無くなってくるわけです.
他者とのコミュニケーションは,あくまでも「内容」のやり取りが大事なのであって,フェイス・トゥ・フェイスな関係に強い意味を見いだせなくなる社会ということ.
人々のコミュニケーションは,電話やチャット,メールなどが基本となり,そのうち,電話については音声変換アプリなどで,よりきれいで聞き取りやすい声を合成することが普通の時代が到来するかもしれません.
オンライン会議にしたって,現在のような「素顔」の公開ではなく,アバターやフェイスリグなどのアプリで行なう時代になるやもしれません.
なぜなら,「顔を見せる」ことが普通ではなくなった時代がくれば,自宅や出先でオンライン会議に参加する人も増えてくるわけですから,いつでも「見せられる顔」「万全な状態の顔」や,服装・格好で仕事している人ばかりではなくなります.
その結果として,
「すみません.今はちょっと顔を見せられる状態ではないので,アバターモードで失礼します」
といったエクスキューズ付きのオンライン会議を求める人が増えてくると考えられるからです.
![]() |
画像:フェイスリグより |
それに,まだ日本ではその意識は強くありませんが,すでに現状として有色人種への配慮から「顔」を伏せた状態での書類選考(つまり,顔写真なし)が求められている時代です.
「顔」を公開せずに業務やコミュニケーションをとることが普通の社会というのは,その実現のためのハードルは思いのほか低いのです.
コメント
コメントを投稿
常識の範疇でご記入ください。お問い合わせはメールでも受け付けています。その場合は「プロフィール」からお願いします。