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雑談|1イニングに3つの四球と3つの牽制アウトをとったことがあります

たまにはスポーツの話をしましょうか


昨日は「沖縄に手ブラで日帰りしたことがある」って話でした.
そういうレアな経験についての話題をもう一つ.

教育問題とか政治についての話ではありませんので,そういうのを期待している人は無視してください.


私は高校時代に野球部に所属していて,2年の秋からはピッチャーをやっていました.

練習試合のことですが,そのイニングは球が荒れててコントロールが定まらず,3人連続フォアボールを出したんですね.

で,その3人ともを一塁で牽制アウトにしてイニングを終えたことがあるんです.

ベンチに帰りながら,こらえきれずに笑いましたね.
周囲の奴らからもツッコミが入りまくるし.
コーチからは「このイニングは成績だけみたら最悪だぞ」と笑いながら言われました.

相手チームのベンチも苦笑いでしたよ.
だって,放っておけばノーアウト満塁にできるはずだったのですから.


でも,実のところ私は,アウト目的の牽制球が得意でもありました.
【知らない人のための注釈】ピッチャーの牽制球には,本来の牽制目的の牽制球と,アウトを取りに行くための牽制球があるんです.
素早い投球動作で,勢いよく投げることになります.

当時,読売ジャイアンツに上原浩治っていう選手がいまして,その選手がとても牽制球がうまかったんです.
メジャーリーグ移籍後は,ワールドシリーズの試合で牽制アウトによるゲームセットもやらかしている,牽制球の世界的なスペシャリストです.
なので,この人に憧れて牽制球を練習していました.

以下が,そのワールドシリーズでの牽制アウトによるゲームセットの動画です↓


「牽制アウトを取る」ポイントは2つあります.
(まあ,ピッチャーをやってる人には常識的なことでしょうけど)

(1)走者がリードをとる際の体重移動の間隙を狙う
走者がリードを取るために足を広げてベースを離れるわけですけど,その際,体重を片足に載せきった状態で,次塁の方向に向いてしまうタイミングが必ず発生します.
その時に牽制球を投げれば,どんな走者でも戻るのが困難になるんです.
(上掲のYouTube動画のパターンがこれです)

このタイミングの見計らい方にコツがいるんですよ.

私の場合,右投げなので一塁走者の場合は背中を向けることになります.
なので走者を見るのが難しいのですが,それでも,走者がリードを取り始める最初の一歩だけをチラ見して確認しておきます.
あとは,リードを取るために足を運ぶピッチを推測して,最もリードを大きく取ったであろう最後の1歩の瞬間に牽制球を素早く投げるんです.
走者がよほど警戒していない限り,これでかなりアウトを取りやすくなりますし,そうでなくても走者の足をもつれさせることができるので,かなりビビらせることができます.

「ピッチを推測する」っていっても,何を基準にするのか気になるところでしょう.
それは,走者の塁上での雰囲気です.
この選手は足が速くて盗塁を狙いたがっているタイプなのか,それとも,とりあえずセーフティなリードで良しとするタイプなのか.
そういうところで判断して,最初の1歩の大きさや足の運び方を確認したら,目線をホームベースに移し,頭の中で「2歩,3歩・・」という感じで数えていきます.


(2)とにかく素早い牽制球の動作を練習して投げる
詳しくない人はチンプンカンプンかもしれませんが,実は牽制球の投げ方には
「ピッチャーズプレートから足を外して投げる」
「ピッチャーズプレートを踏んだまま投げる」
の2種類があります.
それぞれ,注意しておかないと(特にプレートを踏んだままの場合),「ボーク(違反投球)」になります.

ピッチャーズプレートというのは,マウンドに置いてあるピッチャーの足元の白い板のことです.
ピッチャーは,投球時にはこれを必ず踏んでおかなければいけない,というルールがあります.


よく分からない人にとっては煩雑なものですが,実際のところ,「アウトを取りに行く牽制球」においては,こうした投げ方の違いとルールはあまり意味がない,というのが私の場合です.

とにかく素早い動作で速いボールを投げられる動作ができればいいので,プレートのことなんか気にしません.
よく,「プレートを踏んだままの方が素早く投げることができる」と言われることがありますが,あれは錯覚だと思います.
ピッチャーによるし,場面にもよります.
一旦足を外した方が,勢いよく動くことが出来る人もいますので.

あとは,相手のリード動作を推測して,「ここだ!」というタイミングで素早く投げます.

投げ方のコツとしては,いかに体の向きを一定に保つか? が重要です.
これがマズイと,悪送球しちゃうことになりますので.

しれーっと立っているところから,急激に体を反転させることになります.
そのポイントはやっぱり「足」の運び方.
右投げである私は,左足のつま先に力を集中させて一塁方向に足を運ばせ,その直後に右足の太腿の付け根を一塁方向に捻り込むようにして投げていました.
一方,上半身は意識して「普通に投げる」ことが大事です.
すみません,感覚的なものなで意味不明だと思います.


なんにせよ,牽制アウトって,ピッチャーや内野陣からしたら面白いものです.
牽制球のための連携練習にしても,悪いことするためのミーティングをしているみたいで楽しいですから.

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