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忘れられない不思議な人々(6)秋葉原にいたメイドを守るオッサン

秋葉原の風景を撮っていたら,いきなり顔面を近づけて「メイドさんを撮っちゃダメなんですよ!」と警告してきたオッサンがいた


まあそんなわけで,
「ここはキチガイが多い場所なんだな」
と,それが東京の印象でした.

ちょっと前の記事で,大学院の頃に東京に来た,っていう話をしましたよね.
その時に「秋葉原」にも訪れていて,これがその記事でも紹介した写真なんですけど.




とんでもない場所が日本にはあったもんだと,証拠写真をいろいろと撮っていたわけです.
大学に帰ったら,周囲の人たちに,
「東京の秋葉原というところには,この世のヘンタイたち我が物顔で跋扈できる聖地があるんだよ.あれは世界遺産にするべきだ」
と熱く語ったものです.

オランダの「飾り窓地区」といい勝負できます.
飾り窓(Wikipedia)



そんな秋葉原ヘンタイ地区ですが,当時は今よりも過激な営業・広告をするお店が多かったようで,そこらじゅうにメイド服やセーラー服を来た若い女性が(そうじゃない人もいたが)客引きやチラシ配りをしていました.

とにかく邪魔なのね.

特に私みたいに,あからさまにアウェー感を出している人には執拗に食いついてくる.
追い払うのが大変です.

そんなことしながら秋葉原の写真を撮っていると,いきなり死角からオッサンが割り込んできて,顔面を近づけてきて,
「秋葉原では,メイドさんを撮っちゃダメなんですよ!」
とか言いながら怒鳴りつけてくるんです.
今なら,3密・ソーシャルディスタンスの観点から忌避される行為ですね.

私はもともとソーシャルディスタンスが遠いタイプなもんだから,エクスキューズ無しでここまで接近してくる奴には殺意が湧きます.
それに,てっきりこんな秋葉原みたいなところだから,このオッサンは真性のキチガイか,イカれた暴漢かと思って,危うく,写メを構えたポジションからの最短距離による肘鉄で反撃しそうになっていました.
肘鉄が直撃してたら,その日のニュースになったかもしれない.
ちょっとゾッとします.


オッサンと遭遇したのは,この駅前のところ.


よく見ると,その周囲にメイド服でティッシュ配ってる女が数人いました.
さらに見ると,彼女たちを写メってる人たちも何人かいる.
当時は(今もかもしれないけど),秋葉原の名物みたいなものでしたから.

で,その中でも比較的温厚そうな私に狙いをつけて,このオッサンは怒鳴りつけてきたんでしょうね.

けどさ,こちらとしてはメイドさんを撮ってるわけじゃないので,激しく迷惑なんです.

っていうか,誰だコイツ.
見るからに普通のオッサンで,そこらへんにいるサラリーマンにしか見えない.
まあ,仕事できなさそうな窓際族っぽいところはあったけど.
メイド服を来てる女の子たちの親なのか? 雇い主なのか? はたまた,偶然通りかかった人なのか?

いずれにしても,全く無関係の私を怒鳴りつけておいて,そそくさと姿を消してしまいました.
華麗なるヒット・アンド・アウェイ.

...いや,それじゃダメでしょ.
目的達成してないよね.
だって,怒鳴りつけてきたオッサンはその場を去りましたが,残ってる私はそのままメイドさんを撮影できる状態なんですから.
(撮影してないけどね)

それに,無許可での撮影を止めたいなら,私だけじゃなく他の奴らにも注意勧告しなきゃダメじゃないのか?
だいたい私はメイドさん撮ってないしね.

あれって一体なんだったの?



そう言えば,この新型コロナ騒動で「自粛警察」っていうのが流行しましたが,こいつらも反撃してきそうにない対象を相手にしているという点で卑劣です.
たまに反撃されて,殴り合いの大喧嘩になっているというニュースを見ることもありますが,あぁいうの見ると微笑ましいですね.

「自粛とは何か」
「感染予防とは何か」
を考えたくなります.





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