2010年5月28日金曜日

国宝を巡る日々


昨年は法隆寺,高野山.今年は伊勢神宮や出雲大社などと廻っているうちに,さまざまな重要文化財を目にしてきました.

時間がまだある今のうちに,せっかくだからいろいろ廻っておこうと思い,近場で重要文化財を含んでいる神社仏閣を巡りました.

「文化財保護法」なるものによって国が指定した貴重な物品,建築物,芸術品のことを「重要文化財」というのだそうで,その中でも文部科学省が「世界文化の見地から価値の高いもので,類いない国民の宝たるもの」として指定したものを「国宝」というのだそうです.

ちなみに,「姫路城」とか「法隆寺」を国宝と称することがありますが,これは誤りだそうです.
姫路城であれば天守と渡り櫓の部分が国宝ですが,他は重要文化財です.法隆寺も一緒で,五重塔や夢殿など国宝が多数ありますが,法隆寺自体は国宝ではありません.まぁ,どちらも城や寺全体が世界遺産になっているので一緒くたに考えてもいいような気がしますが.


で,最近まわってきたのが兵庫県下の鶴林寺,太山寺,浄土寺.
これらはアクセスも簡単なので気軽に行けます.

法隆寺のように至る所に国宝があるような寺ではないのですが,どれも厳粛なたたずまいの風格あるお寺です.

どのお寺にも共通しているのが,境内に必ず神社があること.
寺院の中に鳥居と社が並んでいるのはよく考えればおかしなことで,異教の建築物が一緒に祀られているなんて日本文化の特徴です.
そんなこと言っても,今の日本人には神社と寺院,神道と仏教の違いも解らない人が多いようですから,それほど気にすることもないのでしょう.
というか,昔からそんなんだからこそ一緒に祀られているのかもしれません.


特に気に入ったお寺は浄土寺.
このお寺にある国宝は「浄土堂」と,その中にあるもの凄く大きな「阿弥陀三尊像」なのですが,私はそれらよりも寺の裏山が気に入りました.

訪問者の多くが金ピカの阿弥陀像を見たら帰ってしまうので裏山まで足を運ぶ人はいませんが,ここには四国八十八ヶ所参りを模した88カ所の地蔵が点々と配置されています.
その裏山の雰囲気ですが,明るい割に静かで落ち着くんです.誰もいないし,なんか神秘的な場所です.
日本を舞台にした冒険小説にでてきそうなロケーションで面白いですよ.

一番札所からずっと巡ってきましたが,結構な距離,広さがあります.
私が幼少時代を過ごしたお寺の号もありました.こういうの見つけるとちょっと嬉しいですね.

ずっと近代建築物に囲まれた生活をしていると,田舎育ちの私にはストレスになるのかもしれません.
「自然」を売り物にしている観光地や公園などがたくさんありますが,あれの多くがバッタもんです.
かと言って,ガチの自然で,アクセスしやすい場所で,歩き回っていて不審に思われない場所となると少ないですからね.

いい気分転換になりました.