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じゃあ,どれが一番良いのか?

さっき,知り合いの大学教員と電話をしていたんですけど,そこでブログ記事のネタの提案を受けました.
前回記事やこれまで扱ってきた「東京人」の特徴に関連して,
「あいつら,なんでも『一番』とか『ランキング』を気にするよね.それをネタにしてよ」
っていう提案だったんです.

続けてこう仰られます.
「東京人って,分かりやすい優劣をつけたがる傾向があるよね.『最高の◯◯は何か?』とか,『最も優れた◯◯は何か?』とか.つまり,『◯◯が◯◯という場合において最適なのは何か?』 っていう感じじゃないんだよ.なんでも単純に評価して考えたがる」

たしかにその通りです.それが『東京人』です.
※この手の記事で繰り返していますが,ここでいう『東京人』というのは「東京在住の人間」という意味ではありません.間違えて怒らないでください.東京人とは,東京みたいな場所に住むことによって発生する,都市型俗物人種のことです.
詳細はこちらをどうぞ↓
やっぱり東京を諦める
東京人と中国人はよく似ている

都市型俗物人種である東京人には様々な特徴がありますが,典型的なのが質よりも量を大事にする思考パターンです.
いやいや,質を大事しているよ,と言うその実,よくよく聞いてみると彼らの言う「質」とは「量」のことだったりします.

ようするに,何かしらの “物差し” で計測可能なもので,その “測定値” が優れていれば「質が高い」と見做すんですね.
例えば,長さ重さ軽さ明るさ速さ.あとは売り上げ数とか,アンケート調査結果とか,レビュー数とか,受賞回数とか.
でも,お分かりかと思いますが,これらは「質」ではなくて「量」です.

そして,こうした特性が表出しやすいのが,『一番』とか『ランキング』を気にするという特徴なのですけど・・.

でも,件の先生に私はこう答えました.
「いや,先生,実はですね,『一番』とか『ランキング』を気にするバカについては,もう既に記事で取り上げてるんですよ」
「え? そんなの取り上げたことあったっけ?」
「はい.ラーメンのことを書いた時です」

これです↓
じゃあ,どのラーメンが一番旨いのか?

ところで,私はどの授業でも必ずこの「東京人思考」を取り上げ,そこから解脱するよう訴えるようにしています.
そのものズバリに「東京人」という話はしませんが,学生には,
「どれが一番良いのか?」「万能なものはどれか?」
という姿勢で物事に向かうことを諌めることにしています.

大学とは,人間が東京人になってしまうことを防ぐための教育機関だとも言えます.
何が一番良いのか? という思考パターンから抜け出すためのトレーニングが,大学での学びです.