2018年3月31日土曜日

モリカケ問題の,そもそも何が問題なのかを思い出そう

2017年度も今日で終わり.明日から2018年度ですね.
あっという間の1年でしたし,もっと言えば2018年も4分の1が終わったことになります.

そんななか,元国税庁長官である佐川氏の証人喚問をするなど,いまだにモリカケ問題の一つ森友学園問題は盛り上がりを見せています.
ネットニュースでも,コメント欄なんぞを見ていると政府擁護派と批判派がシノギを削っておりまして,この国のなかなか醜い姿を拝むことができますね.反吐が出ます.

ここで本件における「そもそも」の話をしてみましょう.
擁護派も批判派も,この「そもそも」の部分をすっ飛ばして,「安倍愛し」「安倍憎し」でいがみ合っているようですので.

過去記事でも繰り返しておりますが,この事件は政治に限らず,組織運営とか会社経営ではよくある出来事です.
よくある出来事だけど,バレたらヤバい事なので,普通はバレないようにするものです.
で,それがバレちゃったので,その火消しをしている段階なんですね.

私としては,バレちゃいけない事なのにバレちゃって,しかも,スマートに火消しできていないことをもって安倍政権は無能と考えています.
こんな集団がまともに内政や外交ができるわけがない.
ましてや,北朝鮮問題とかデフレ不況問題とか災害復興問題などの喫緊の課題を抱えている日本において,モリカケ問題なんかで右往左往している政権は害悪でしかありません.
事実,安倍政権はこれら喫緊の課題に何一つ善処できていないことがそれを裏付けています.
早く退陣させないと,もっと大変なことになる.

モリカケ問題について,政権擁護派はドヤ顔でこんなことを言います.
いわゆる,「疑惑が無いことを証明するのは『悪魔の証明』だ」というやつ.
「悪魔の証明」迫られた安倍晋三首相 対抗策は次々裏目に… ダメージ回避に起死回生の一手はあるのか?(産経新聞2018.3.24)
実のところ,安倍総理本人も「悪魔の証明」が大好きで,よくそんなことを言ってます.

流行語大賞をとっても良かったんじゃないかと思うほど頻出するようになった,この「悪魔の証明」については,過去記事でも取り上げましたように,「彼がXであると証明できないのであれば,彼はXではない」と解釈するのは間違いだということを解説しました.
つまり,本件であれば「土地売買に安倍夫妻が関わっていることが証明できないのであれば,安倍夫妻の疑いは晴れる」とはならないわけで,ようするに多くの政権擁護派は安倍愛をこじらせて『悪魔の証明』を誤用・乱用しているんです.

細かいことは上述した過去記事を読んでもらうとして,「それは悪魔の証明だ!」と言って乗り切ろうとする奴に,碌な人間はいません.
推理小説とかドラマでも,「俺がやったという証拠はあるのか!あるなら出してみろ!」などと言い出す奴は,そいつが犯人か,そうでなくてもまっとうな人格のキャラじゃないですね.

ましてや,一国の政府,その総理大臣です.
悪魔の証明を盾にして逃げようとすること自体が大問題.こんな奴に国家を任せてはいけません.

これに関連したキーワードとして有名になったのが「李下に冠を正さず」でした.
私としては森友学園問題の主犯として最も臭う「日本維新の会」,その衆議院議員である足立康史がこんなことを言っていました.
「李下で冠を正した安倍総理に対して,犯罪者たちが周りを取り囲んで非難している,というのが今の国会だと思いますよ」(2017.11.15文部科学委員会)
足立議員としては,安倍総理はたんに「李下で冠を正してしまった」だけで問題ない,と擁護したいのでしょうが,そんな価値観で国会議員をやってもらっては困ります.
これぞまさに「悪魔の証明」とセットになる考え方ですね.反吐が出る.

文系に弱い人もいるでしょうから,「李下に冠を正さず」の意味と由来もお示しします.
李下に冠を正さず(コトバンク)
スモモの木の下で冠をかぶりなおそうとして手を上げると、実を盗むのかと疑われるから、そこでは直すべきではないという意の、古楽府「君子行」から
つまり,君子たるもの臣民から疑われるようなことをしてはならない,という教えなんですね.
それが出来てない日本国の君子たる安倍晋三は,その器ではないわけです.
やっぱりさっさと退陣するのが望ましい.

ましてや民主主義国家の首相たるもの,「李下で冠を正した」らアウトなんです.デブのババアが,ビーチでハイレグやビキニを着るのと同じくらいアウト.
これにいくら「悪魔の証明」を持ち出したところで.李下で冠を正したことへの反論にはなりません.
李下で冠を正すような状況にならないよう気配りを徹底しなきゃいけないし,その疑いがかけられたら,すぐに無実を証明できなきゃいけないのが役所の仕事であり,国家運営というもの.

もちろん,ババアがハイレグやビキニを着るのは自由だし,李下で冠を正したところで,即,お縄になるわけじゃないですが,人目のつく李下で冠を正したり,言い訳として「これは冠じゃないよ,カツラだよ」などと恥ずかしくトンチンカンなことを言い出す政治家に,政治家としての資質は無いし,まともな政治は期待できません.同様に,ハイレグを着るババアもまともじゃない.
実際,外交・内政に課題山積の日本を,良い方向に舵取りできてないですね.北朝鮮と向き合える状況じゃない上に,不況もより深刻になっています.

さらに言えば,今回の騒動で問題視されている「忖度」ですけど,批判派や野党もトンチンカンだから,「忖度があったか否か」などと騒いでいます.絶望的ですね.
「忖度」をどうやって証明するつもりなのでしょうか?
忖度とは,忖度実行者の中だけで処理されるものなのですから,誰にもバレないに決まっています.

これは,「総理や大臣からの指示の有無」にしても同じです.
総理や大臣が,文書や音声で「改竄しなさい」「書き換えなさい」などと指示を出すわけがない.
おそらくは秘書や関係スタッフあたりが,「わかってますよね」などと担当者の肩を叩くだけでいいでしょう.だって,現在の官僚の人事権は官邸が握っているのですから.

つまり,本件は「誰にもバレないように不正できる」のであり,「なんとでも言い逃れができる」事件なのです.
明確な指示を出さなくても「指示」になり,それを「忖度」させることによって意のままに操れる状態に,現在の内閣はあるのです.
これは内閣がキャスティングボートを握りやすいとも言えますが,常に手を伸ばせば李(スモモ)が食べられる状況とも言えるわけですから,それだけに慎重にならなければいけないはずでした.

で,見事に自爆した.
その上,言い逃れにドジって誘爆している.
そんな事件がモリカケ問題だった可能性があります.

だからこそ,本件の本質は,安倍晋三や夫人がスモモを食べたか否かを問うような話ではありません.
スモモを食べたんじゃないかと疑われ,それにまともに対処できない首相に,国家の運営を任せてはいけないという事件なのです.


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