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「もし生まれ変わったら」なんて目を輝かせて言ってたくない|最近,「異世界転生系」のエンタメが多いらしい

自信を失った結果としての転生系ブーム


最近,「異世界転生系」と呼ばれる分野のエンタメがブームらしいんです.
って言っても,もうブームとしての波は去っているかもしれませんが.

たしかに,私も何年か前からそういうタイトルのものを目にすることが多かったです.
やっぱりブームだったんですね.

で,今となっては「異世界転生ばかりでウザい」などと言われてもいるらしい.
まぁ,それくらい猫も杓子も異世界転生になっているようです.

  


すみません,私はこの類の作品をまったく嗜んだことがないため,どんな内容なのか1ミリも知らないです.

ただ,こういう「異世界転生系ブーム」については,ネット記事などでたくさん論じられているようで.
その代表的な理由をとしては,
「日本社会の国際的立場の凋落,および日本人・個人の経済的困窮に端を発する若者の自信喪失」
ではないかとされています.

つまり,自分自身および身の回りの「状況」があまりにも期待はずれで将来性が乏しいため,その「現実逃避としての異世界転生」がウケているんじゃないかってこと.

もし自分が◯◯みたいな世界に転生したら(生まれ変わったら),自分にとって都合のいいストーリー展開が待っているんじゃないか,っていう期待と将来性を夢見ることができるというわけ.


なるほどね.
この手の作品をまったく知らないので,もしかすると的外れな見解になってしまうかもしれませんが,多分,こういう「異世界転生もの」のストーリーってのは,
「現世界の常識や法則性が通用しない『異世界』に迷い込んでしまったが故の苦労」
とか,
「転生したキャラクタ(身分,能力,生物としての特徴等)が背負っている宿命」
などはあまり考慮されず,逆に,
「現世界の常識や法則性をもとに,異世界や転生キャラが解釈されている」
というものなのかもしれません.

つまり,異世界に転生することそれ自体を深堀りしているわけじゃなくて,異世界に転生したことによる冒険心の惹起がメインになっているのかな.

であれば,日本の若者の「自信喪失」や「現実逃避」がブームの原因ではないか,という考察が出てくるのもわかります.


ところで,こうした異世界転生系ブームで思い出すのが,B'zの「Pleasure '98〜人生の快楽〜」の歌詞です.

「もし生まれ変わったら」なんて目を輝かせて言ってたくない


「私はポップミュージックをほとんど聞かないし,CDもほとんど購入したことがない」っていう話をしたことがありました.

これまでに購入したCDは2枚.
マライア・キャリーと宇多田ヒカルそれぞれ1枚です.


ただ,TSUTAYAとかでレンタルしたCDからリッピングした曲や,誰かから借りた・もらったCDというのは結構あって.

そうして「もらった」ものの一つが,このB'zの「B’z The Best “Treasure”」です.
高校1年生の時,寮で同室だった先輩3年生の2人がロックバンドをやっている人たちで,その人たちが卒業する時に置いていってくれたんです.
ちなみに,同時に「B’z The Best“Pleasure”」も入手しています.


実のところ,CDを個人所有で入手したのはこれが初めてのこと.
で,このCDを聞くためにポータブルCDプレーヤーを買い,その後,初めて自分でCDを購入する(これがマライア・キャリーの「ザ・ワンズ」)という流れになります.


ずっと長らく聞いてなかったんですが,最近,思い出したようにB'zを聞いてみたんです.
そしたら,「Pleasure '98〜人生の快楽〜」にそんな歌詞が出てくるじゃないですか.
なかなか感慨深いものがあるな,って.

実際,高校時代とか大学時代にも「Pleasure '98〜人生の快楽〜」を聞いてたこともあったのですが,その時から思っていたのが,

「40歳くらいになってから,もう一度この歌を聞き直したいな」

っていうことでした.
たぶん,若いうちはこの歌詞を実感を伴いながら聞くことはできないだろうから,って思ってて.
だから,歳をとってから聞き直してやろうと.

どんな歌詞なのか,それをそのままコピペするとなんか問題が出そうだから,歌詞紹介サイトを御覧ください.
Pleasure’98~人生の快楽~の歌詞(オリコン)


で,あれから20年ほど歳をとったので,聞いてみたんです.

染みますね,心に.

特に,
「もし生まれ変わったら」なんて目を輝かせて言ってたくない
っていうところが.

だったらこの世界で生まれ変われよ! って言ってたい.
だって,「止まれないこの世界で胸を張って生きるしかない」ですから.


あと,今もう一度聞いてみたらグッとくるB'zの歌詞としては,「love me, I love you」ですね.
これも,若いころはなんとなく「まあ,そんなもんかな」って思っていたのが,歳をとってから聞くと「実感,半端ないって」的な歌詞です.

なお,私の先輩はバンドでドラムをやっていたのですが,曰く,この「love me, I love you」のドラムはとても難しいらしい.
ちなみに,その先輩は現在は音楽教室みたいな仕事をしてて,ドラムの講師をやっています.

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