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経営者の視点、弱者の視点、強者の視点っていうのがあるのを実感
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経営者に,そして被雇用者から雇用主になってみたかった
大学教員をやめた際に,次の仕事は「経営者」になりたいと思っていました.
その大きな理由の一つが,被雇用者ではない立場で世の中を見てみたかったからです.
これはあんまり周囲に言ってません.言わずに転職しました.
きっと「何言ってんの?」ってなるだろうからです.
でも,本当です.
過去記事でも転職した理由をのらりくらりしゃべっていますが,結構大きなウエイトを占めていたのが「経営者の視点を経験したかった」というものです.
近しい人の何人かには話したことがあるのですけど,実際,経営者になったら世の中の捉え方が変わりました.
よく,「経営者視点だと〜〜〜」だとか,「儲かってる経営者は〜〜」「儲かってない経営者は〜〜」みたいな言説があるじゃないですか.
あれって,やっぱり被雇用者の立場では,それを理解して思いを馳せることはできても,その本当のところは分からないんですよ.
私の過去記事には,「昨今の大学経営について物申す」みたいなものが多いんですけど,それらを書いていても,どうしてもコンプレックスのようにまとわりつくのが,
「簡単に言うけど,でもお前は経営陣や運営に関わっている奴じゃないんだから...」
というものです.
「経営」とか「運営」って,ある種の才能が必要なものだと言われています.
もちろん,努力や勉強,経験で高められるところもあるでしょうけど,どうしても越えられない壁みたいなものがある,っていう話はよく聞きます.
優秀な経営コンサルタントとして働くことはできても,自分が経営者になったら事業や会社を潰してしまう,っていう話も見聞きしますよね.
経営コンサルタントとして優秀なら,自分とこの会社が潰れるっておかしいよね?っていう.
あれです.
そういうのも本当かな?って確かめてみたかったところもあったりで.
で,実際にやってみたら,本当にあるんです.
「経営者視点」
っていうのが.
そして,儲かってないときの「弱者の視点」と,儲かっている「強者の視点」っていうのも体験しています.
これについて,本とかネット記事とかに出ていることの多くには共感できるし,逆に「それは無いなぁ」と思う話もあったりするし.
例えば,その一つが「借金」に対する考え方ですよね.
サラリーマン的な感覚からすると,借金ってネガティブなものじゃないですか.
でも,経営者的な視点と感覚からすると,これは資本集めであり,資金調達の一つなわけですから,事業を大きくしたり,事業のクオリティを上げるために必要なものであり,つまりポジティブなものなわけです.
よく,「国の借金◯兆円」みたいな経済の話のときに,「国の借金という表現がおかしい」とか,「借金を悪く捉えるからダメなんだ」という話をする人がいますよね.
代表的なのが,経済評論家の三橋貴明氏とか,政治政党だと国民民主党とか参政党,れいわ新選組の人たちが言ってるやつ.
私もこの考え方を基本的には支持するんですけど,じゃあなんで国の借金が不安視されるのかというと,日本人のほとんどが被雇用者的,サラリーマン的な感覚だからではないかと思ったりもします.
個人事業主であっても,フリーランスでやっている人なんかは,借金は重荷ですよね.
ですけど,従業員とか事業関係者がある程度大きい事業や会社をやっている人,つまり経営者からすれば,個人の財産規模では事業が回らないわけですから,どうしたって借金・融資によるテコ入れが必要です.
そこでは,借金の額・規模ではなく,その借金を返せる「見込み」のほうが大事なわけで,そのための事業計画や見通しが最重要ということになります.
見通しのある借金50億円よりも,見通しのない50万円の方がダメなんですよ.
私も,これまでの経営者5年間のなかで,当初はうまくいかない時期もあったりしましたので,いわゆる「弱者」としての経験もしてきました.
とにかく不安なんです.
やることがどうしても後手後手になりがちだし,その場しのぎ,間に合わせの行動が多くなってしまいますね.
なんといっても,物事を悲観的に見がち,ニヒリスティックになりがち,っていうのがある.
そのうち,徐々にうまくいくようになってくると,これまた考え方や精神状態が激変してくるんです.
端的に言えば,調子に乗りがちになりますので,意識して戒めなければいけないと思っています.
テレビのコメンテーターとか,ネット番組に出てくる「成功している経営者」という立場の人がいるじゃないですか.
あの人達がやたらと上から目線で,ハイリスク・ハイリターンなことを自慢気に語るのって,なんか共感できるところがあるんです.
あぁ,こういうのって恥ずかしいことだなと,自戒の念を強めることにしています.
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