2015年5月29日金曜日

こういうのも大事じゃない,大学教員が言うこんな指導

これまでの記事はこちら↓
(1)新聞を読め
(2)とりあえず自分の意見を出してみよう

3つ目はこちら.
(3)付加価値をつける
この言葉の前には,「学生に」とか「大学に」とか「授業に」とか,そんなの.
通常の人間の感覚からすればキチガ◯だと思われかねませんので,普通はおくびにも出さないはずの言葉です.
ところが,何食わぬ顔で言ってる教員がいます.

これは大事,大事じゃないという次元の話ではないのかもしれませんが,こんなことを言っている教員が考える「付加価値」とは何か,そこが問題になります.

学生自身が言うんだったらまだマシです.
「僕に/私に,付加価値をつける」
って,そうですね.ただのバカですよね.これならバカなだけで済みます.

もちろん,私としては友達にはなりたくない人種です.
こういう手合は,付き合いを続けているうちに必ず面倒を起こします.
もしくは,こちらの精神衛生上よろしくない言動を繰り返すはずです.
だから最初から付き合いません.

当然,目の前にそんなこと言う学生がいたら怒鳴りつけます.

こんなことを口走っているのが大学教員である場合,私の経験から言っても碌な奴はいません.
彼らには驚くほどの共通パターンがあります.たいてい,自分を「デキる教員」だと勘違いしていて,且つ,一定数の初見さんからはそう思われている場合が多いのですが,学内外で変なトラブルを頻発させます.なぜか皆これです.不思議です.

あと,彼らはこのセリフを無意識的な「カッコつけ」のために言っている場合も多い.
無意識的,しかもカッコつけ,だからこそ問題です.
つまり,こういうことを言っている教員は,大学において学生が享受するべき「価値」が何なのか,さほど気にしていないということを暗示しています.
気にしていないから,考えたこともないから「付加価値」などという言葉を安易に使えるのです.

「これってただの比喩だろ.気にしすぎ」と仰るかもしれませんが,ここで問題にしたいのは品格とか質のことです.おおよそ真っ当な人間の表現ではありませんから.大学教員だって言っていいことと悪いことがあります.
これはちょうど,普通のサラリーマンが会社にフンドシ一丁で頭にパンストかぶって出勤しているようなものです.
それを見つけた人のほとんどが110番通報するはずですが,これを「犯罪じゃないだろ.気にしすぎ」とは言わないですよね.

「付加価値をつける」とのたまう教員が言う「価値」とは何か.どんな価値を学生に付加させようとしているのか.
それはたいていビジネススキルのことであり,どこかで聞いたことがある資格であり,今まで聞いたことがない資格のことです.「履歴書に書ける」というのが合言葉になっていて,総じて価値の無いものを指します.頭にパンストをかぶる行為とさして変わりありません.

そして,そんな教員が言う「授業に付加価値をつける」というのは,99%,社会で役に立つ知識を授業に盛り込むことを意味します.多くの場合,居酒屋で上司が部下にくだを巻いている内容が盛り込まれることを指します.
社会で役に立つ知識を身につけたいなら,社会に出ればいいのに.と言うか,逆に社会で役に立たない知識があるなら言ってみてもらいたいものです.
賢明な学生なら分かってくれることでしょう.けど,最近はそうじゃない学生が異様に増えてきました.残念でなりません.

あと,「大学に付加価値をつける」と言っている場合は,今にも潰れそうな経営危機を乗り越えたいということを意味します.注意しましょう.
大学に付加価値をつけるって,なんともおぞましい話ではないですか.そんな大学は元から価値が無いことをゲロっています.

前途有望な学生の皆さんとしましては,「付加価値をつける」などと口走っている教員の近くには寄らないほうがいいです.適当に相手をしてあげてください.
なお,「先生のお話しを聞いていると,とても勉強になります」って言ってあげると,こちらがビックリするくらい喜んでくれますよ.


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反・大学改革論3(学生はお客様じゃない)