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大学教員やめます
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6年前にも似たようなタイトルの記事を書きました.
■大学やめます
この時は勤めている大学を退職し,別の大学に移るだけでした.
今回は「大学教員」その職自体を辞めることにしたんです.
先日,大学の後輩の結婚式があったんですけど,そこで同じテーブルについたのが大学・研究室仲間でした.
その中の先輩の一人が「お前,今後はどうすんの?」って聞いてきたので,
「もう教員生活やめるんです」
ってことで本格的に周知するに至ります.
結構な勢いで驚かれていましたけど,私の事をいい加減な進路判断をするタイプではないと思ってくれているようなので,皆様すぐに納得してくれたようです.
なお,この件は既に私の指導教員や極身近な人には伝えております.
実際,このブログを定期的に読まれている方であれば,予想できる「私の未来」だったのかもしれませんね.
近年の大学現場が,どれだけ私の教育理念と不適合なのかを語る場として本ブログがあったようなものだからです.
「そんなに嫌なら辞めればいいのに」と思われていた人もいるかもしれませんが,だからという訳じゃないですけど,辞めることになりました.
「こいつ,いつ大学教員をやめるんだろう」と思っていた人もいたのではないでしょうか.
もちろん,理想と現実は違うとか,やりたいことと出来ることは違うとか,何事も我慢しなければいけないことがある,などという考え方もあるでしょう.
でも,私としてはそういう考え方はとらないことにしています.
理由は,理屈的にも経験的にも,そういうふうに考えて生活していると物事が悪化するだけだからです.
ストレスだけ溜まって,相対的にも総体的にも生き心地が良い環境になりません.
これと似たような論理を使って,このブログでは昨今の政治や経済を語ったこともありました.
例えば,
■「じゃあ,代わりは誰かいるのか?」の愚
とか,
■井戸端スポーツ会議 part 44「スポーツの精神が大切なわけ」
とか.
まあ,私という人間の思考と嗜好です.
だいたい,6年くらい前から「遠くないうちに辞めよう」と考えておりました.
そうは言っても6年経ちましたね.
これは遠くないうちに入るのか,遠かったのか.
6年前と言えば,冒頭でも述べた,当時奉職していた大学をやめて移ることを決めた時期でもあります.
大学教育はヤバいな,と思っていた時期で,そういう記事を書いていた頃ですね.
例えば,
■反・大学改革論
とか,
■こんなホームページの大学は危ない
みたいな記事が炎上めいて読まれていました.
懐かしいですね.
その頃から,もしくはその記事から本ブログをお知りになった方もいるのではないでしょうか.
さて,6年前に「これからの大学教育がヤバい」とは思ったものの,「じゃあ,辞めちゃおう」というのはさすがに拙速だという常識的な感覚が働いてしまい,とりあえず別の大学,できれば有名・優良・難関と言われるところで働いてみたいと思って大学を移ったんです.
で,移った頃は良かったんですよ.
さすが,「偏差値が高い」とされる大学は違うなと思わされました.
ところが,やっぱり大学教育を蝕むウィルスは,少しずつ全国あらゆる大学を侵食していました.
辞めることが現実味を帯び始めたのは3年くらい前から.
以前の職場でお世話になっていた先生にも相談にのってもらっておりましたが,この頃から「見切りをつけようと思います」という話題はちょっとずつ出ていました.
そう言えばちょうどこの頃は,ブログ記事でも,
■大学教育を諦める
といった感じで露骨に披露し始めた時でもあります.
まあ,実際のところ大学教育を諦めたのは上述したように6年前からなのですけど,自分の身に引き受ける形で本格化したのがこの頃でしたね.
そして現在,大学とか教育がどうでもよくなった,というわけではありません.
それなりに問題意識は持っています.
でも,私自身がその中に入ってアレコレ頑張るよりも,「大学教育」という場に,私以上に情熱と志を持って頑張りたい人に任せたいわけです.
でもまあ,簡単に言ってしまえば
「つまんなくなったから」
というのが,私の素直な心情を適切に表現できているとは思いますけど.
ただ,バッサリ切り捨てていくような付き合い方を好まない私としては,ちょっとずつフェードアウトするつもりです.
実際,その方が大学の教務とか役職についている人たちに迷惑がかからないから.
本格的に大学現場との関係性を断つのは来年からです.
なので,これから1年間ほどこのブログは,「大学教員をやめる」ことについてフォーカスしてみようと思います.
広い日本,たくさんいる大学教員のなかには,私と同じような事を考えている人もいるでしょうから,そうした人たちの参考になれば幸いです.
■大学やめます
この時は勤めている大学を退職し,別の大学に移るだけでした.
今回は「大学教員」その職自体を辞めることにしたんです.
先日,大学の後輩の結婚式があったんですけど,そこで同じテーブルについたのが大学・研究室仲間でした.
その中の先輩の一人が「お前,今後はどうすんの?」って聞いてきたので,
「もう教員生活やめるんです」
ってことで本格的に周知するに至ります.
結構な勢いで驚かれていましたけど,私の事をいい加減な進路判断をするタイプではないと思ってくれているようなので,皆様すぐに納得してくれたようです.
なお,この件は既に私の指導教員や極身近な人には伝えております.
実際,このブログを定期的に読まれている方であれば,予想できる「私の未来」だったのかもしれませんね.
近年の大学現場が,どれだけ私の教育理念と不適合なのかを語る場として本ブログがあったようなものだからです.
「そんなに嫌なら辞めればいいのに」と思われていた人もいるかもしれませんが,だからという訳じゃないですけど,辞めることになりました.
「こいつ,いつ大学教員をやめるんだろう」と思っていた人もいたのではないでしょうか.
もちろん,理想と現実は違うとか,やりたいことと出来ることは違うとか,何事も我慢しなければいけないことがある,などという考え方もあるでしょう.
でも,私としてはそういう考え方はとらないことにしています.
理由は,理屈的にも経験的にも,そういうふうに考えて生活していると物事が悪化するだけだからです.
ストレスだけ溜まって,相対的にも総体的にも生き心地が良い環境になりません.
これと似たような論理を使って,このブログでは昨今の政治や経済を語ったこともありました.
例えば,
■「じゃあ,代わりは誰かいるのか?」の愚
とか,
■井戸端スポーツ会議 part 44「スポーツの精神が大切なわけ」
とか.
まあ,私という人間の思考と嗜好です.
だいたい,6年くらい前から「遠くないうちに辞めよう」と考えておりました.
そうは言っても6年経ちましたね.
これは遠くないうちに入るのか,遠かったのか.
6年前と言えば,冒頭でも述べた,当時奉職していた大学をやめて移ることを決めた時期でもあります.
大学教育はヤバいな,と思っていた時期で,そういう記事を書いていた頃ですね.
例えば,
■反・大学改革論
とか,
■こんなホームページの大学は危ない
みたいな記事が炎上めいて読まれていました.
懐かしいですね.
その頃から,もしくはその記事から本ブログをお知りになった方もいるのではないでしょうか.
さて,6年前に「これからの大学教育がヤバい」とは思ったものの,「じゃあ,辞めちゃおう」というのはさすがに拙速だという常識的な感覚が働いてしまい,とりあえず別の大学,できれば有名・優良・難関と言われるところで働いてみたいと思って大学を移ったんです.
で,移った頃は良かったんですよ.
さすが,「偏差値が高い」とされる大学は違うなと思わされました.
ところが,やっぱり大学教育を蝕むウィルスは,少しずつ全国あらゆる大学を侵食していました.
辞めることが現実味を帯び始めたのは3年くらい前から.
以前の職場でお世話になっていた先生にも相談にのってもらっておりましたが,この頃から「見切りをつけようと思います」という話題はちょっとずつ出ていました.
そう言えばちょうどこの頃は,ブログ記事でも,
■大学教育を諦める
といった感じで露骨に披露し始めた時でもあります.
まあ,実際のところ大学教育を諦めたのは上述したように6年前からなのですけど,自分の身に引き受ける形で本格化したのがこの頃でしたね.
そして現在,大学とか教育がどうでもよくなった,というわけではありません.
それなりに問題意識は持っています.
でも,私自身がその中に入ってアレコレ頑張るよりも,「大学教育」という場に,私以上に情熱と志を持って頑張りたい人に任せたいわけです.
でもまあ,簡単に言ってしまえば
「つまんなくなったから」
というのが,私の素直な心情を適切に表現できているとは思いますけど.
ただ,バッサリ切り捨てていくような付き合い方を好まない私としては,ちょっとずつフェードアウトするつもりです.
実際,その方が大学の教務とか役職についている人たちに迷惑がかからないから.
本格的に大学現場との関係性を断つのは来年からです.
なので,これから1年間ほどこのブログは,「大学教員をやめる」ことについてフォーカスしてみようと思います.
広い日本,たくさんいる大学教員のなかには,私と同じような事を考えている人もいるでしょうから,そうした人たちの参考になれば幸いです.