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「こんなホームページの大学は危ない」の答え合わせ
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2012年に書いた記事なので,もう7年前になります.
■こんなホームページの大学は危ない
当時「危ない大学」と噂されていた(その後,実際に潰れた)大学のホームページに見られる共通項を,面白おかしく論じたものです.
あれから7年.
現在の「危ない大学」たちのホームページを見てみると,ここで紹介されていたものを隠すようになっていることに気がつきます.
そう・・・.
危ない大学にお勤めの皆様は,あの記事で論じたことをやっても逆効果であることを自覚されたようです.
自慢になってしまうかもしれませんが,こうした近年の大学ホームページの変化に,私の記事が貢献しているのかもしれません.
なぜかって?
実はあの記事,当時はバズって何万PVもされていた記事なんです.
掲示板サイトでも取り上げられていて,
「自分とこの大学のホームページが,これに当てはまっているか確認しろ」
といった調子で拡散されていました.
その後も閲覧数は伸ばしているので,結構な数の大学教員や職員に見てもらえたはずです.
民間企業・広告業界と同じ発想で,安直に「学生募集」と「大学の魅力」を訴えるホームページを作ってみたものの,それでは肝心要の,
「大学としての格調と権威」
を捨て去ることになり,むしろ学生募集や魅力アップにつながらないことを訴えました.
我ながら良い仕事をしたと思います.
当時,入試倍率の低下や定員割れという事態にバビった大学経営者が,付け焼き刃で作ったホームページの特徴が以下のようなものでした.
例の記事から以下に引用します.
◆構成
(1) やたら派手
(2) 非常に見やすい
(3) 入試情報がたくさんある
(4) 教員紹介がない(非常に簡略)
◆使用写真
(1) 写真が多い
(2) 学生がジャンプしている写真がある
(3) 学生の顔をアップで写した写真がある
(4) 写真がやたらと(フラッシュなどで)動く
◆アピールポイント
(1) 夢を叶える
(2) 面倒見の良さ
(3) 社会で役立つ知識
(4) 大学へのアクセス
(5) オープンキャンパス情報満載
(6) 学内イベント(公開講座や発表会)の「事後報告」が多い
(7) ローカルな行事開催や受賞について取り上げている
(8) 就職率の高さ
(9) 就職先について具体的な企業名をあげている
◆その他
(1) 「採用情報」の内容が不可解
(2) 大学名を変更する(変更している)
私の記事の影響だというのは言い過ぎかもしれませんが,きっと大学の経営コンサルタントあたりからも忠告されて,最近の大学ホームページに見られなくなったものがあります.
それを以下にリストアップしてみます.
入試情報がたくさんある
オープンキャンパス情報満載
就職率の高さ
こんなものを大量に羅列している時点で,そこが経営難であることをゲロっているようなもの.
冷静に考えてみれば当たり前ですが,発狂した経営陣はすぐに「民間感覚」とか「マーケティングスキル」といったものに飛びつきます.
典型的なのが,当時流行っていたフィリップ・コトラーの「マーケティング論」とか,ピーター・ドラッカーの「マネジメント論」への傾倒です.
詳細を記事にしたことがあるので,そちらもどうぞ.
■教育現場,結局,ドラッカーはどうなった?
コトラーもドラッカーも,
「大学のような公的機関では,民間企業のようなマーケティングやマネジメントをやっていはいけない」
と論じていたのに,アホな大学理事や経営陣は周回遅れの所業を展開しました.
それがホームページに現れていたのです.
まあ,そんな滑稽な姿を眺めているのも面白かったのですが.
一時期(2014年頃)は「優良大学」もこうした内容に手を出していましたが,最近ではこれらを羅列するホームページはだいぶ減りましたね.
未だにやっている大学は,もうそろそろ潰れる大学なので要注意です.
ホームページに掲載する写真も,現在では慎重に考えられたものになっています.
以下のような写真は,現在では絶滅しています.
学生がジャンプしている写真がある
学生の顔をアップで写した写真がある
当時のホームページ担当の人たちは,アイデアが少なかったこともあり,何かのイメージ広告をそのままパクったんでしょう.
でも,こんな知能指数が低い写真や見せ方では,大学の格調が落ちるだけであることに気がついてくれたようです.
しかし,
写真がやたらと(フラッシュなどで)動く
といった見せ方は,現在ではどんな優良大学であろうと取り組んでいます.
これは,以前よりもホームページの技術が進化しており,ウェブサイト上でこうした演出が当たり前になってきたことによります.
2012年から変わらないものもあります.
例えば,ホームページに限らずパンフレットや電車広告などでも,以下のような謳い文句を掲載しています.
夢を叶える
面倒見の良さ
社会で役立つ知識
夢を叶えることを支援したり,面倒見の良さをアピールすることは,そういう話に食いつく高校生や保護者をターゲットにしているという意味で,まだ効果的なのでしょう.
ただ,「社会で役立つ知識」については,優良大学とされるところでも謳うようになりました.
もはや,大学にかつての面影は薄くなっています.
気がつきにくいところとしては,
教員紹介がない(非常に簡略)
大学へのアクセス
といったものも,まだ健在です.
なお,「大学へのアクセス」というのは,普通に「アクセス」のページのことではありません.
どれだけ大学へのアクセスが容易なのか,そのための工夫・サービスをしているのかをアピールしていることです.
この理由としては以下のようなもの.
危ない大学に多い新興大学は,90年代にキャンパス設置用の土地購入を安くあげるため,郊外や山奥に作ってしまったという経緯があります.
順調に学生が入っていた頃はそれでも良かったのですが,18歳人口が減ってきたことで経営難になると,「アクセスが悪い」という理由で学生募集がままならなくなったんですよ.
実際,首都圏の優良大学であっても,都心回帰が叫ばれるようになりましたよね.
終いには,都市部の大学であってもアクセスの良さを謳います.
こういう大学は,かなり学生募集に困っています.
高校生の皆さんは「都市部なのにアクセスの良さを強調する」という大学は避けておくのが正解です.
この話のケーススタディとしては,
■危ない大学におけるバスの想ひ出
を御覧ください.
教員紹介については,今ではほとんどの大学が丁寧に作成していますが,本気でヤバい大学はこんなものを作っている余裕がありません.
さすがに「教員紹介がない」という大学は無くなりましたが,かなり簡略化されたところは危ない大学です.
その理由としては,そこに所属する教員の業績の多くがマジで貧弱過ぎて,とても公開できるようなものではないからです.
もちろん,中には優秀な教員もいるのですが,あまりに凸凹で統一感が無くなるくらいなら,いっそ簡略化しておけという趣旨です.
最近では意味をなさなくなった内容としては,以下のようなものがあります.
学内イベント(公開講座や発表会)の「事後報告」が多い
ローカルな行事開催や受賞について取り上げている
かつての優良大学であれば,こういう「最近のニュース」みたいなページは作っていませんでした.
しかし,昨今は優良大学であっても,「地域貢献」だとか「社会への還元」だとか,「大学の取り組みをアピールしなさい」といった圧力があるため,こういうものを公表するようになりました.
その結果,困ったのは危ない大学です.
優良大学もこれをやるようになると,自分たちの取り組みが貧弱であることがバレてしまいます.
なので,あれもこれもと「最近のニュース」のページに載っけるようになりました.
「それ,誰に向けたニュースなの?」
っていうページを見つけたら,微笑んであげましょう.
そして,そういう記事を出している大学は,十中八九危ない大学です.
この話の詳細は,
■細かすぎて伝わらない大学HPオモシロ「最近のニュース」選手権
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あたりを読んでください.
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当時「危ない大学」と噂されていた(その後,実際に潰れた)大学のホームページに見られる共通項を,面白おかしく論じたものです.
あれから7年.
現在の「危ない大学」たちのホームページを見てみると,ここで紹介されていたものを隠すようになっていることに気がつきます.
そう・・・.
危ない大学にお勤めの皆様は,あの記事で論じたことをやっても逆効果であることを自覚されたようです.
自慢になってしまうかもしれませんが,こうした近年の大学ホームページの変化に,私の記事が貢献しているのかもしれません.
なぜかって?
実はあの記事,当時はバズって何万PVもされていた記事なんです.
掲示板サイトでも取り上げられていて,
「自分とこの大学のホームページが,これに当てはまっているか確認しろ」
といった調子で拡散されていました.
その後も閲覧数は伸ばしているので,結構な数の大学教員や職員に見てもらえたはずです.
民間企業・広告業界と同じ発想で,安直に「学生募集」と「大学の魅力」を訴えるホームページを作ってみたものの,それでは肝心要の,
「大学としての格調と権威」
を捨て去ることになり,むしろ学生募集や魅力アップにつながらないことを訴えました.
我ながら良い仕事をしたと思います.
当時,入試倍率の低下や定員割れという事態にバビった大学経営者が,付け焼き刃で作ったホームページの特徴が以下のようなものでした.
例の記事から以下に引用します.
◆構成
(1) やたら派手
(2) 非常に見やすい
(3) 入試情報がたくさんある
(4) 教員紹介がない(非常に簡略)
◆使用写真
(1) 写真が多い
(2) 学生がジャンプしている写真がある
(3) 学生の顔をアップで写した写真がある
(4) 写真がやたらと(フラッシュなどで)動く
◆アピールポイント
(1) 夢を叶える
(2) 面倒見の良さ
(3) 社会で役立つ知識
(4) 大学へのアクセス
(5) オープンキャンパス情報満載
(6) 学内イベント(公開講座や発表会)の「事後報告」が多い
(7) ローカルな行事開催や受賞について取り上げている
(8) 就職率の高さ
(9) 就職先について具体的な企業名をあげている
◆その他
(1) 「採用情報」の内容が不可解
(2) 大学名を変更する(変更している)
最近のホームページでは見られなくなったもの
私の記事の影響だというのは言い過ぎかもしれませんが,きっと大学の経営コンサルタントあたりからも忠告されて,最近の大学ホームページに見られなくなったものがあります.
それを以下にリストアップしてみます.
入試情報がたくさんある
オープンキャンパス情報満載
就職率の高さ
こんなものを大量に羅列している時点で,そこが経営難であることをゲロっているようなもの.
冷静に考えてみれば当たり前ですが,発狂した経営陣はすぐに「民間感覚」とか「マーケティングスキル」といったものに飛びつきます.
典型的なのが,当時流行っていたフィリップ・コトラーの「マーケティング論」とか,ピーター・ドラッカーの「マネジメント論」への傾倒です.
詳細を記事にしたことがあるので,そちらもどうぞ.
■教育現場,結局,ドラッカーはどうなった?
コトラーもドラッカーも,
「大学のような公的機関では,民間企業のようなマーケティングやマネジメントをやっていはいけない」
と論じていたのに,アホな大学理事や経営陣は周回遅れの所業を展開しました.
それがホームページに現れていたのです.
まあ,そんな滑稽な姿を眺めているのも面白かったのですが.
一時期(2014年頃)は「優良大学」もこうした内容に手を出していましたが,最近ではこれらを羅列するホームページはだいぶ減りましたね.
未だにやっている大学は,もうそろそろ潰れる大学なので要注意です.
ホームページに掲載する写真も,現在では慎重に考えられたものになっています.
以下のような写真は,現在では絶滅しています.
学生がジャンプしている写真がある
学生の顔をアップで写した写真がある
当時のホームページ担当の人たちは,アイデアが少なかったこともあり,何かのイメージ広告をそのままパクったんでしょう.
でも,こんな知能指数が低い写真や見せ方では,大学の格調が落ちるだけであることに気がついてくれたようです.
しかし,
写真がやたらと(フラッシュなどで)動く
といった見せ方は,現在ではどんな優良大学であろうと取り組んでいます.
これは,以前よりもホームページの技術が進化しており,ウェブサイト上でこうした演出が当たり前になってきたことによります.
今もまだ続いている,危ない大学ならではのホームページ内容
2012年から変わらないものもあります.
例えば,ホームページに限らずパンフレットや電車広告などでも,以下のような謳い文句を掲載しています.
夢を叶える
面倒見の良さ
社会で役立つ知識
夢を叶えることを支援したり,面倒見の良さをアピールすることは,そういう話に食いつく高校生や保護者をターゲットにしているという意味で,まだ効果的なのでしょう.
ただ,「社会で役立つ知識」については,優良大学とされるところでも謳うようになりました.
もはや,大学にかつての面影は薄くなっています.
気がつきにくいところとしては,
教員紹介がない(非常に簡略)
大学へのアクセス
といったものも,まだ健在です.
なお,「大学へのアクセス」というのは,普通に「アクセス」のページのことではありません.
どれだけ大学へのアクセスが容易なのか,そのための工夫・サービスをしているのかをアピールしていることです.
この理由としては以下のようなもの.
危ない大学に多い新興大学は,90年代にキャンパス設置用の土地購入を安くあげるため,郊外や山奥に作ってしまったという経緯があります.
順調に学生が入っていた頃はそれでも良かったのですが,18歳人口が減ってきたことで経営難になると,「アクセスが悪い」という理由で学生募集がままならなくなったんですよ.
実際,首都圏の優良大学であっても,都心回帰が叫ばれるようになりましたよね.
終いには,都市部の大学であってもアクセスの良さを謳います.
こういう大学は,かなり学生募集に困っています.
高校生の皆さんは「都市部なのにアクセスの良さを強調する」という大学は避けておくのが正解です.
この話のケーススタディとしては,
■危ない大学におけるバスの想ひ出
を御覧ください.
教員紹介については,今ではほとんどの大学が丁寧に作成していますが,本気でヤバい大学はこんなものを作っている余裕がありません.
さすがに「教員紹介がない」という大学は無くなりましたが,かなり簡略化されたところは危ない大学です.
その理由としては,そこに所属する教員の業績の多くがマジで貧弱過ぎて,とても公開できるようなものではないからです.
もちろん,中には優秀な教員もいるのですが,あまりに凸凹で統一感が無くなるくらいなら,いっそ簡略化しておけという趣旨です.
最近では意味をなさなくなった内容としては,以下のようなものがあります.
学内イベント(公開講座や発表会)の「事後報告」が多い
ローカルな行事開催や受賞について取り上げている
かつての優良大学であれば,こういう「最近のニュース」みたいなページは作っていませんでした.
しかし,昨今は優良大学であっても,「地域貢献」だとか「社会への還元」だとか,「大学の取り組みをアピールしなさい」といった圧力があるため,こういうものを公表するようになりました.
その結果,困ったのは危ない大学です.
優良大学もこれをやるようになると,自分たちの取り組みが貧弱であることがバレてしまいます.
なので,あれもこれもと「最近のニュース」のページに載っけるようになりました.
「それ,誰に向けたニュースなの?」
っていうページを見つけたら,微笑んであげましょう.
そして,そういう記事を出している大学は,十中八九危ない大学です.
この話の詳細は,
■細かすぎて伝わらない大学HPオモシロ「最近のニュース」選手権
■続・細かすぎて伝わらない大学HPオモシロ「最近のニュース」選手権
あたりを読んでください.
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