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首里城再建問題から見える人間性と知性|あと,焼けてない首里城の写真
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首里城が大炎上・首里城で大炎上
目下,その火災原因の究明と再建への道筋が注目されています.
■首里城 クラウドファンディングで支援金 早くも目標の1億円超(NHKニュース 2019.11.3)
ところが,この首里城炎上事件とその再建計画について,日本人の間にさまざまな意見が飛び交っているようです.
「大事な建築物だったのに,スプリンクラーが設置されていなかったのは設計ミス」
「国宝や世界遺産という割には,甘い管理だったのではないか」
「初期消火できなかったのは,管理体制が杜撰だったからではないか」
「原因究明がされていないのに,再建しようとするのはおかしい」
「首里城を再建するよりも,災害復興が先ではないか」
といったものです.
さらには,
「沖縄は米軍基地による補助金がたくさん出ているのだから,それを使えばいい」
といったバカ丸出しの恥ずかしい意見もあったりします.
※沖縄の補助金については,過去記事で詳細に取り上げたことが有るので,そっちをどうぞ.
■沖縄基地問題|もうそろそろ補助金漬けで優遇されているわけではないことを知るべき
■沖縄基地問題に関する正しい「補助金批判」をしよう
なんというか,特にネット発言者の多くには,沖縄に対する僻み・妬み・いじめ根性が散見されるんですよね.
当然,こういう人間性に難のある人たちの多くは知性も劣っているものです.
頭がぶっ壊れているのですから,自分たちが何を言っているのか自省・評価できません.
このブログを読んでくれているような皆様ですから,上記のような発言をする人たちを,
「うわっ,この人たち,気持ち悪い・・!」
って思っていることと思います.
実際のところ,あまりにもこじつけた嫌味が多いので,ちょっと心配になるくらいです.
今回は,そうした彼らの「気持ち悪さ」と「頭の悪さ」について,あえて明文化してみたいと思います.
「大事な建築物だったのに,スプリンクラーが設置されていなかったのは設計ミス」
そもそも,スプリンクラーを設置せずに首里城を建てたのは,沖縄県ではなく国です.
首里城の管理が沖縄県に移譲されたのは今年(2019年)の2月から.
首里城の再建は沖縄県の要望で実現したとは言え,沖縄県が建てた建物ではありません.
それに,現状,こういった文化財については,スプリンクラーの設置義務はありません.首里城の管理が沖縄県に移譲されたのは今年(2019年)の2月から.
首里城の再建は沖縄県の要望で実現したとは言え,沖縄県が建てた建物ではありません.
実際,今回の火災で人的被害はありませんでしたから,被害を受けたのは文化財だけで済んだのです.
屁理屈をこねれば,「スプリンクラー設置義務」の理屈からするとスプリンクラーが無くても良かったことになります.
それに,重要な文化財であっても,スプリンクラーが設置されていない建物は「首里城」以外にもあります.
例えば,以下のようなニュース記事があります.
1931年に再建された大阪城にもスプリンクラーは設置されていない。運営する大阪城パークマネジメントの担当者によると、建物は耐火建築物で、屋内消火栓や自動火災報知設備などがあり、年2回、防火訓練を実施しているという。
スプリンクラーを設置していない理由は「重要文化財などを展示したり、保管しているため」と担当者。作動した場合に文化財が水で濡れる恐れがあるためだという。今後についても「現時点で大阪城としては検討していない」としている。
■大阪城、名古屋城…名城の「スプリンクラー対策」 首里城火災に専門家「義務付けられていなくてもやるべきでは」(夕刊フジ 2019.11.3)
「文化財にスプリンクラー設備を付けることは馴染まない」という考え方もあるようです.
それが問題だというのであれば,今回の結果ではなく,今後の課題でしょう.
「国宝や世界遺産という割には,甘い管理だったのではないか」
そんなもの,いろいろな国宝や世界遺産を巡ってみたことがある人なら知っている事です.
そもそも,首里城は国宝じゃないし.
多分,国宝や世界遺産の価値なんか,金額換算とミーハーレベルでしか考えたことがない人達なのでしょう.
どうせ,博物館に置いてある物や,有名なヤツしか見たことがないんですよ.
どことは言いませんが,たとえば某関西にある「国宝」の仏像は,普通のお堂にドンと置いてあるだけです.
拝観者は,それを燃やそうと思えば簡単に燃やせますし,壊そうと思えば簡単に壊せる.
でも,これを厳重な管理体制にしてしまうと,そのお寺にとって仏像の存在意義がなくなってしまうから,そうやって誰もが簡単に見れるように設置しているのでしょう.
その木の塊は「国宝」であると同時に,世の人々を救う「仏像」でもあるからです.
「初期消火できなかったのは,管理体制が杜撰だったからではないか」
まだ火災の詳細が分からないから,これについてはなんとも.
でもまぁ,そんな感じであることは言われています.
けどこれも,今後どうやって改善するかっていう話ですよね.
「原因究明がされていないのに,再建しようとするのはおかしい」
どうして原因究明されなきゃ再建できないのでしょうか?
マジで意味不明です.
首里城跡地って,世界遺産(琉球王国のグスク及び関連遺産群)に登録されている文化財ですよね.
その在りし日の姿を再建しようとしないことの方がよっぽどおかしいでしょう.
姫路城や法隆寺が焼けたからって,「原因究明されるまで再建はしない」なんてことはしないはず.
原因究明は原因究明で進めればいい.
再建は再建で進めればいいのです.
それとも何ですか.
再建しない方がいいと考えるような「原因」があるとでも言うのですか?
何度炎上しても法隆寺は再建されているし,放火されても金閣寺は再建されたし,「白過ぎ」と言われようと姫路城は再建されるのです.
「首里城を再建するよりも,災害復興が先ではないか」
それに,ここでいう「災害復興」って,どの災害のことを言ってるんでしょうね.
今年の台風被害?
昨年の西日本豪雨?
その前の九州北部豪雨?
さらにその前の熊本地震?
そもそも,東日本大震災の復興を放ったらかして「東京オリンピック」の準備にうつつを抜かした日本人が言うセリフではありません.
東京オリンピックの準備のせいで,東北復興の人手・資材不足になってしまい,未だに復興ができていないことは有名な話です.
■「復興+五輪」で人手不足に拍車かかる建設業界 解決を突きつけられた“前時代的人材獲得法”(ダイアモンドオンライン 2014.4.25)
首里城に行ったことがあるので,その写真をいくつか
だいぶ前ですが,焼け落ちる前の首里城に行ったことがあります.十数年くらい前から,沖縄には仕事で毎年のように行っているので,もはや観光する気にはなりません.
その初期の「観光する気」があった時代のものです.
まず,今回焼失した正殿,北殿,南殿の在りし日の姿.
![]() |
| 正殿と広場,および北殿・南殿 |
次に,内装はこちら.



正殿の下の遺構が見えるような仕組みにもなっていましたよ.

首里城のミニチュア模型.


世界遺産である,きれいな石垣です.
この沖縄地域の石垣は,非常に高い技術として知られています.



首里城の建物は焼け落ちましたが,本来はこの「石垣」が見るべきポイントと言えます.
沖縄出張された方は,ぜひこの石垣を見てください.
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