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「接待を受けた認識はない」という認識はない

接待を受けたんだから,それは接待だ


あまりにバカバカしいから,これまでならスルーしてた話題なんですけど.
ここ1年ほど,ブログを書く頻度が高くなっているので話題の一つにしてみます.

こういうの,日本社会として「擁護」したり「許容」するのはダメだと思います.

野田聖子「プライベートな会合」で接待認識なし(東洋経済オンライン 2021.3.11)
自民党の野田聖子幹事長代行は、総務大臣当時にNTT側から接待を受けていたと報じられたことについて、プライベートな会合で接待という認識ではないと説明しました。
野田幹事長代行「当時、政務と切り分けていましたので、当然当時の総務省はまったく関わらないプライベートな会合という認識でした」
週刊文春は、自民党の野田幹事長代行や高市元政調会長らが、総務大臣在任中にNTT幹部から大臣規範に違反する接待を受けていたと報じました。
野田氏は、2回の会食を認め「仕事については、ほとんど話はしていない」と説明しました。そのうえで2018年の会食については、会費を支払ってもらったものの、およそ2万6000円を返金したことを明らかにし、接待との認識はなかったと説明しました。

ここ数年,政治を取り巻く事柄が,何から何までぶっ飛んでいます.
もうこの国を諦めるべき時期なのかもしれない,そんな気がするものです.

もとい,私はもう諦めています.
期待せずに,私は私で生きていくつもりです.


そうは言っても,民主主義国家の国民の一人ですから,言うべきことは言いたいものです.

こうしたことについて,バカな奴ほど,
「文句があるなら選挙で落とせばいい」
「政治家がバカなのは,国民がバカだからだ」
などとシタリ顔をしたがりますが,バカなのはお前だよ,バカ.


選挙で選ばれた政治家がバカなのは仕方がないことです.
元気に選挙に向かうような国民はバカなのだから,そんなバカに選ばれた政治家はバカに決まっている.
実際,バカと定義される人間ほど,選挙に積極的だという学術研究もあります.


そもそも,
「政治家がバカなのは,国民がバカだからだ」
という正論をのたまいながら,
「文句があるなら選挙で落とせばいい」
などと,猛烈に矛盾したことを言ってる自覚がないことが不思議でならない.

まあ,それがつまり「バカ」であることを意味しているのでしょう.
尤も,自己紹介のつもりなのかもしれない.


健全な民主主義に必要なのは,「選挙への積極的参加」ではありません.
選挙で選ばれた政治家をしっかり監視して,徹底的に批判し続けることです.
これが本当の政治参加であり,それくらいしか無いと言ってもいい.

詳しくは別記事にしています.



「接待を受けた認識はない」という認識はありません.
接待を受けているんだから,本人がどう認識していようと,周囲がそのように認識しているなら接待を受けたことになります.

こんな言い訳がまかり通るなら,子供を虐待する親が言う「虐待している認識はない.これは躾だ」という認識も認めなければいけません.

私も,誰かをぶん殴っておいて,「プライベートな身体接触をしただけで,暴力をふるった認識はない.殴っているつもりはなかった」とでも言ってみようか.
それで許されるなら,文字通り警察はいりません.


だいたい,「接待を受けた認識はない」などという言い訳が成り立つなら,事実上「接待」など存在しないことになります.
本人がどう認識していようと,国民が「これは接待だ」と認識することをやっているなら,厳正に処分されるべきです.

疑われる行為をした時点でアウト.
そうでなければ民主主義が成り立ちません.


以前,「李下に冠を正しちゃった総理大臣(@アホの足立康史議員)」という事例がありました.

自称「アホ」の足立康史議員がこんなことを言う.
「李下に冠を正しただけの安倍総理を,皆が犯罪者扱いしている」

さすが,アホですね.
自称するだけのことはあります.

足立議員はアホだから知らなかったのでしょうが,あの諺は,君子たるもの,李下に冠を正すようなマネをしてはいけない,という趣旨です.
つまり,民を護り,国を治める立場にある者は,人々から疑惑をかけられるような振る舞いをしている時点で君子の資格はないという意味.

つまり,「李下に冠を正しただけの安倍総理」というのは,言い訳になりません.
李(スモモ)の木の下で冠をつついた時点で終了なのです.

これは,冠を正してはいけないと言っているわけではない.
どうせ冠をつつくなら,疑われることのない状況下でやるべきだという意味です.


野田聖子の場合,李下で冠を正したことを謝罪しただけでなく,どうやらスモモも返却したらしい.
っていうか,お前スモモ取ってんじゃん,っていう笑えない話です.

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