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標準偏差を用いた段階評価の仕組み

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朝起きましたら,長期間ほったらかしにするのも良くないと思いましたので,昨日の続きを載せることにしました. 今回は,段階評価の仕組みを目で見てわかるように解説するものです. 段階評価の方法については,前回の記事, ■ 点数・得点を段階評価するためのエクセルシートの作成  を御覧ください. 私自身,長らくこの「 標準偏差を用いた5段階評価 」を使っていたものの,どんな数値のいじりまわしで段階評価しているのか知らないままでして. 評価表を渡された選手も, 「細かいことはえぇんや!Aを目指せば “エー” んや!なんつって」 という文字通りの体育会系(+アホ)だったので,気にすることもなく. このブログで「標準偏差を用いた段階評価」を使う気になった皆様におかれましては,ちゃんと仕組みを理解した上で利用できるよう確認しておきましょう. 例えば,こんなデータがあったとしましょう.綺麗すぎるデータですが,まぁ,分かりやすくするためなのでご了承ください. データは20個あります.測定値は101〜120で「1」刻みという“珍しい”データとして見てください. 図の下の方にある,「Mean」というのは平均値,「SD」というのは標準偏差のことです. で,このデータを使って段階評価をするのですが,その前に,データがどのように計算されているのか,視覚化したいと思います. 数学が得意な人には不要なんでしょうけど,いかんせん難しい人にとっては,「これ」こそ省かれるとチンプンカンプンになることですので.  青い線が平均のところです. その線を境として,上下に数値をふっています. データは「1」刻みですので,ちょうど10個ずつのデータに分かれます. さて,3段階評価用の基準値を算出します.前回の記事と同様です. B列25行目のセルには, =B22+1*B23 B列26行目のセルには, =B22-1*B23 と入力しました. その結果,こういう基準値が得られます.  そしてこの数値に照らし合わせて,上のデータを3段階に分けてみましょう. 分ける条件としては,基準値「以上」であるかどうか?で振り分けます. すると,以下の通りになります. 赤い線がその境です. そんなわけで...

点数・得点を段階評価するためのエクセルシートの作成

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お久しぶりの統計作業記事です. 今回は,スポーツをはじめとする何かしらの測定値を段階評価するための方法をご紹介します. 研究チックな統計処理ではありませんで,どちらかというとデータのフィードバックに向く計算方法です. 私も学生時代にスポーツ選手のサポートをしていた折,体力測定やらパフォーマンス測定をしたデータを,以下の様に加工して返していました.ご参考になれば. Amazon広告     どんなところで参考になるかというと,別に体力測定に限らず,平均値と標準偏差が出せるデータであればいい具合に処理できます. テストの点数・得点といったようなデータをフィードバックする際に威力を発揮するでしょう. まずは例としての完成版を先にお見せします. このように,(例では体力測定の)データを打ち込んだら,その右横にアルファベットでA~Eの5段階評価ができるようにするシートを作成するというものです 誰がどんな程度の値なのか,一目瞭然になるという寸法です.  では,作成過程を見ていきましょう.  まずは5段階評価の基準を作ります.  上図のような数式を,F列2行目のセルに入力しています. 式は, =B13+1.5*B14 というものです. 以下,同様にして, =B13+0.5*B14 次は,  =B13-0.5*B14 最後は, =B13-1.5*B14 と入力していきます. 今度は,評価を示す列であるC列に,IF関数を使ってA〜Eの5段階評価を自動的に出せるようにしましょう. 評価基準をもとに,手作業でやってもいいのですが,たくさんのデータを処理する際はIF関数を使ったほうが便利です. C列2行目のところに,こんなIF関数の組み合わせを入力します. 「<」記号の向きに気をつけましょう. =IF(B2>$F$2,"A",IF(B2>$F$3,"B",IF(B2>$F$4,"C",IF(B2>$F$5,"D","E")))) ※評価基準のセル参照のところは,「$」マー...

学生とのやり取り その3

昨日,前任校の学生よりメールをいただきました. がんばって勉強しているようです.飽きずに続けてください. で,そのメールで「敬語」についてお尋ねがありましたので,私なりの「敬語に対するうんちく話」としてお返事しました. えらく長文になりましたので,せっかくですから今回もブログに焼き直して載せちゃいます. 「敬語」が無い英語などの文化では,発言が積極的ではないだろうか? 日本も敬語の文化が弱くなれば,発言が積極的になるのではないか?自分の意見をしっかりと表明できるようになるのではないか? と汲み取れるようなご質問でした. この手の話を考える上で大事なのは,「敬語」がなぜ存在するのか?という点だと思います. 「敬語がある文化だから〜〜」というように,現状の文化を観察して考察することも大事なことですが,そもそもなぜそのような文化が出来上がっているのか,という視点も大事だと思うのです. 私の理解では,「敬語」という文化は日本語だけではなく,世界中にあるものです.※返信後,ウィキペディアとかで調べときました. 例えば,英語にしても目上の人相手や丁寧にお願いする際は「Please〜」を入れます. 朝鮮語やフランス語,ドイツ語では,目上の人用の単語が敬語としてあります. ただ,日本語が世界的に特殊なのは,その構造や使用方法が極端に複雑なところです. ではなぜ日本語は「敬語」がこんなにも複雑なのか?という点が不思議なんですよね. 一説には,意外に思えるかもしれませんが「日本は“上下関係の垣根が低い” から敬語が発達した」というものがあります. コレ,どこで仕入れた情報なのかと思い出していたんですけど,やっと本棚の奥で見つけました. 浅田秀子 著『敬語で解く日本の平等・不平等』 . 浅田氏いわく, 日本では言いたいことを立場を越えて議論する文化が歴史的にも受け継がれてきている. そのため,目上の人に言いにくいことでも物申す場合がある. 物申すと言えど,目上の人であることに違いはないのだから,失礼にならないように言い回す言葉が必要になった. それが日本で複雑多様な発展をとげた敬語である. ということです. 一方の欧米や中国大陸の文化は,上下関係(支配階級・奴隷階級)が明確な歴史であり,実...

崖っぷちの大学が生きる茨の道

教授会でこんな話が出ました. 文科省が提示する「大学のグローバル化」に対応するため,「◯◯大学グローバル対策委員会」みたいな部署からの今後の計画について. 上の先生方の意見, 「面白くないね」「ずっと何年もこんなこと言ってるよね」「もう何度も聞いてるんだけどさぁ,大学のグローバル化って何を意味してるの?」 仕舞いには, 「「アジアに◯◯大学あり」を目指すんでしょ?こんな安っぽいことしてていいわけ?」 「文科の大臣だって靖国参拝するっつってグローバル化を阻んでるじゃない.言ってることとやってることが違うじゃないか」 「うちらしい大学教育のあり方はどうなるの?ここは私立大だよ.だいたい,なんで恥ずかしげもなく文科省の言う通りにしてるの?」 「こんなのW大とかT大とか,他がやるでしょ.うちはやらなくていい」 と野次りまくりで,議案担当者もあたふた. やっぱり力のある大学は違います. 口出しできない末席(本当に末席,立場も年齢も)で小さくなっていた私は,猛烈に感動していました. そう..., 大学がグローバル化に備えるべきは,ちゃんとした「学問」をするために,ふんどしを締め直すことです. 間違ってもブリーフやらトランクスに履き替えることではありません. 我らが大先輩,福沢諭吉の言葉を思い出しましょう.先日記事にした, ■ 「学問のす丶め」を素直に読んでみる を参照ください. ところが,生き残りに必死な大学はというと,ブリーフどころか,Tバックを履いちゃおうとします. 内心,自覚している自分たち自身をごまかすために, 「むしろブリーフよりも,ふんどしに似てるよね.魅力的で良いのではないか」 などと言い出します. まぁ,それは仕方がないことなのかもしれません. 大学とて,人によって構成されているものです.生き残りに必死になれば,なんでもするのが人というものです. 今回は,これから生き残りに必死な大学がやるであろう方略をご紹介しましょう.瀕死の大学における延命処置(救命ではない)をご紹介します. むしろ,生き残りに必死な大学は,以下のことをやらねばなりません. というか,既に一部はいくつかの大学で実施されているものもあります.そのうち,全国的に見られる光景になることでしょう. ただし,誤解しないでください.「これから...

「学問のすゝめ」を素直に読んでみる

「福沢諭吉が “ 天は人の上に人を造らず 人の下に人を造らず ” と述べているように,人間は平等に扱われるべきであり・・・」 とレポートに書いてきた学生がいます. 「名言引用ランキング」などがあれば,かなり上位にくい込む(むしろトップ?)有名なフレーズです. が,件の学生には悪いのですけど,残念ながら福沢諭吉はそんなことは言っていません. このフレーズは福沢の主著である『 学問のすゝめ 』の冒頭に登場する有名なものです. しかし,この有名なフレーズの孫引きが横行した結果,福沢が本当に言いたかったことも曲解されているのではないかと思うのです. 『学問のすゝめ』の原文をそのまま載せると,こうなります. “ 天は人の上に人を造らず 人の下に人を造らずと言えり ” 最後の「〜と言えり」というのは,「〜と言われています」という意味でして,つまり,福沢自身がこのフレーズを引用しているのです. ※「アメリカ独立宣言」からの引用だと言われている.福沢自身がアメリカ独立宣言の和訳をしているため. で,問題なのは「〜と言われています」のあとでして,そこが福沢の言いたいことです. 福沢は冒頭で,人は「生まれながら貴賤上下の差別なく..」と述べているように,人の能力差は誕生した瞬間にはないことは認めつつも, されども今広くこの人間世界を見渡すに,賢き人あり,おろかなる人あり,貧しきもあり,富めるもあり,下人もありて,その有様雲と泥との相違あるに似たるは何ぞや. そして,これについて その次第 甚だ明らかなり. と述べ, その本を尋ぬれば ただその人に学問の力あるとなきとに由ってその相違も出来たるのみにて,天より定めたる約束にあらず. というわけで “学問のすすめ” なのです. 『学問のすゝめ』全体から伝わってくるメッセージを端的に言えば, 「あなたが,あなた自身の現状に不満を持っているとしても,それはあなたが無能だから仕方がないわけで.そんな不満を打破したいのなら,学問をして有能な人間になることをオススメしますよ」 ということです. あと,件のフレーズから福沢諭吉のことを「人間平等論者」と捉える節があり,「脱亜入欧」を主張したことに代表されるように,西洋派の文明論者として語られる向きがあります. ややもすると,福沢諭吉のこ...

人体解剖図ソフトを喜ぶ人々

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今朝,App Storeを何気なく覗いておりましたら, 『Essential Anatomy』 なるものを発見.18日付けで販売になっている新商品です. 即購入,良い買い物をしたと喜んでおります. というのも,昨日,3D人体解剖図として時々使っていた『 TEAMLAB BODY 』のサイトを開いてみたら,なんと有料ソフトに変わっており,んじゃ代わりに何か他のサイトはないかと調べ,『 BioDigital Human 』というChromeウェブストアの無料ソフトを探し出していた次第です. ちなみに,以下が『BioDigital Human』の使用中の写真です. 前鋸筋を示すためのスナップショットのつもりで操作している感じです. これが無料?! と思わせる出来に感心した次第です. 有料版だと,もっと凄いらしい. ちなみに,『Essential Anatomy』でも同様に前鋸筋を示す操作をすると,こんな感じになります. Essential Anatomyは2200円(2013年4月19日現在)の有料ソフトですが,人体解剖図の書籍を買うよりよっぽど安いわけで.Macユーザーにとっては悪くない買い物だと思いますよ. Windowsユーザーや無料でなんとかしたい人にとっては,BioDigital Humanでもよいでしょう. ただ,参考程度に申し述べておくと,やっぱりEssential Anatomyの方が何かと使いやすいことはたしかで. そこに2200円の価値はあります. まず,BioDigital Humanはネットからデータをダウンロードしながら見るタイプなので,どうしても動きがノロい. あと,無料だけに表現が粗い. という点は否めないです. けっこう差が出るのが単純な構造の部位や靭帯などの表現です. 比較するために,膝関節の前十字靭帯を示す操作を見てみてください. まず,以下は『BioDigital Human』. そして次が『Essential Anatomy』. 表現したい目的にもよるんでしょうけど,Essential Anatomyのほうがきれいなのかな. しかしですね,教育現場の人ならわかってくれるんでしょうが,配布用にグレースケール(白黒)コピーするとなったら,実はBioDigi...