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5月, 2025の投稿を表示しています
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前回記事に関連して|県内で販路拡大中
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最近のニュースとして. 新しい農水大臣である小泉進次郎氏が,備蓄米を随意契約にて格安流通させると言っています. どうせ大したことない,っていうかほぼ不発になるでしょうから,この話については特に何も関心はありません. (一応理由を簡単に述べておくと,流通している米の量に対して,備蓄米の総量が少なすぎるので,一時的に安いものを強制的に流通させたところで,あっという間に飲み込まれるだろうな,と.っていうか,そういうのは備蓄米放出のニュースが流れ始めた3月くらいからさんざん言われてきたのですから....,まあいいや) そんなことより,自分とこの話です. 今日,自宅からやや遠い地域の「道の駅」に出向いて営業活動をしてきました. 自宅近くエリアにある道の駅には何年か前から出品しているので,もっと販路を拡大しようという計画. 私のところの商品を出品できないか,の交渉です. 地場産品店というのは,本当にその周辺地域で生産したものしか取り扱わないところもあるので,断られることもあるんです. 以前交渉したお店では,まさにこの「地元生産品ではないから」ということでダメだった経験があります. その時は電話で問い合わせたんですが,もしかしたらこの「電話」だけだったからダメだった可能性もあると思いまして. なので,事前アポ無しの商品サンプル・資料を持ち込みで飛び込み営業にしてみました. そしたら,OKの返事が. ただね,対応してくれた人曰く, 「むしろ,ちょうどこちらから出品をお願いしようという予定でした」 ということで,お互い渡りに舟な状況だったのです. なので,飛び込みでサンプルを持ち込んだことが功を奏したわけではないようで... なんにせよ,私の商品を出品したいという希望が先方さんにあるという状況が,私にとっては嬉しい話ではないですか! ちょっとずつ知名度が上がっていることを実感しています. と同時に,そのお店の事情もお聞きすることになりまして. どうやら,地場産品コーナーに出品してくれる農家が,ここ数年で激減してきているのだそうです. なので,道の駅側から出品者を探す段階に入ってきているようで,まさにちょうど今年から地場産品コーナーの刷新をはかったところだった,とのこと. もともと,この「道の駅」は県内でも有名な地場産品コーナーを持つ,指折りの人気スポットなんです. なので私としても,...
米価高騰問題は嚆矢にすぎない|農業全体が結構やばいのかも,少なくとも私の身辺では
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タイトルの件ですけど. この話は農業界では日常的に言われていたことではありますが,今回の米騒動によってその危険性がさらに現実的になったことです. もともと,「米」は農業の世界では「足りている」「余っている」とされていたものでした. これは昨今のニュースで耳タコな話だと思います. なので価格下落を防止する目的で「減反政策」がとられていたわけです. この際,この政策の是非は論じるものではありません. とにかく,「米はずっと生産過剰気味で,余っているから安くなっていたのだ」ということは事実だったわけです. ところがそれについて,2023年度あたりから怪しい状態になっていた,という見解を見聞きすることが多いですよね. 減反政策(2018年以降は「事実上の減反政策」)が続いてきたことによって,ついに需要に対してギリギリの生産量になってきていて,これに「猛暑などの天候要因による流通米の減少」とか,「高齢者の体力の限界による離農」などが一気に重なり,米不足と米価高騰という形で現出するに至ったと. しかし考えてみれば,こうした現象はなにも「米農家」に限ったことではありません. 農業全体が抱えている現象です. つまり,なにかの拍子に,キャベツでもニンジンでもナスでもトマトでもピーマンでも,どれでも価格高騰や品不足は起きる可能性はあります,っていうか,すでに時々起きていますよね. 米と違って,その他の野菜というのは価格高騰とか品不足なら,「買う量を減らす」とか「食べない」といった対処ができていました. ですが,ガチで「無い」っていう状態になることが十分に考えられる事態になってきているのです. 特に私のブログとか読んでくださっている方々は,きっと研究者とか大学生とかが多いことでしょう. そんな皆様におかれましては,ぜひこのヤバい状況に覚悟をもって向き合ってもらいたいと思います. 当初,おそらく馬鹿騒ぎのような報道からスタートするでしょうけど,気を確かにもっていただき,冷静に事態の把握に努めていただきたいものです. 事業継承できない,つまり次世代の担い手がいない農家・農業事業者は多いものです. 多くは高齢者なので,あと何年も続けられないという状態です. そして,爆上げが続く生産コストに,心が折れる事業者も多いことでしょう. 米農家が典型ですが,「兼業農家」の場合はほぼボランティア状態で生産...
JAを目の敵にしている農家とは
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JA擁護と捉えられかねない記事を連投しているわけですが,繰り返しになりますが私はJAについては是々非々です. その必要性は理解しているし,実際のところお世話になっているし,その存在にとても助かってもいます. ただ,もっとこうしてくれたらいいのになぁと不満というか要望みたいなものもあったりするわけで. その一方で,農家のなかにはJA(農業協同組合)を目の敵にしている人もいます. 結構います. JAなんて悪の組織だ,必要ない,アイツらのせいで日本の農業がダメになっている,などと罵倒する農家も多いものです. そうした声を聞いたり,批判の様子を目のあたりにすると,てっきり「なるほど,農家にとってJAというのは,敵対的な存在という側面もあるのだな」と解釈してしまう人もでてくるでしょう. しかし,事はもっと複雑だし,本音の事情は表に出しにくいものであったりします. 今回は,そうした「JAを嫌う農家」について,農家の一人として,顔を出して表立って堂々とは喋れない,だけど実際のところこういう事情があるんですけどね,っていう話をしてみます. JAを嫌う農家は,大きく分けて3タイプ. (1)JA職員の不正行為を知っている,または理不尽な対応に怒っている人 (2)JAと競合関係にある農業企業の人 (3)農業の技術力および経営能力が残念な人 (1)については,むしろ「JAが嫌い」というよりは,単純に人間関係や仕事上のトラブルと言っていい話です. 私からすれば,JAという組織云々の問題ではないと思います. 学校のいじめ問題を,「学校内でのトラブル」と捉えるのか,「一般的な犯罪行為」と捉えるのか,みたいな違いです. ? むしろ分かりにくいって? そうですね,例えばコンビニのローソンとかで,バカな店員がアイスクリームの冷凍ケースに入って寝転んでる様子を写メしてSNSにアップした,みたいな話があったじゃないですか. あれを見て,「これだからコンビニの店員はダメなんだ.ローソンは悪の組織だ,ローソンはさっさと潰れろ」って言っているようなのが,この(1)のタイプの農家です. 気持ちはわかるんですが,アイスクリームの冷凍ケースに入ってバカをやる店員がいたことと,ローソンというコンビニ・企業の存在意義とか社会的悪影響とは,直接的にはつながらないですよね. これと同じで,JA職員がJAという組織のなかで悪行...
報道・ジャーナリストの方々にお願い|ちゃんとまじめにエフォートを上げてコメ流通現場を取材してください
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片手間でやってるだろ! ぜったいそう. 間違いない. もしくは全くトンチンカンな取材してるか,結論ありきの都合のいいファクトだけを拾い集める取材をしているか. ヤフー・ニュースとかグーグルニュース,YouTubeなどに上がってくる「米高騰問題」の報道は,どれもこれもクオリティが低くて酷い. 例えば「備蓄米は流通に手間取ってて届かないらしい」っていう話にしても,なぜどこの報道機関もジャーナリストも,直接その流通現場に行って,担当事務員とか作業員とかトラックドライバーといった関係者に取材しないんでしょうか? もう1ヶ月くらい経過してますけど,まだ取材中なのかな? だとしても遅すぎでしょう. 「備蓄米の放出が遅い!」などと言ってられないくらい,そっちのほうが遥かに遅いわ. JAと卸の2〜3事業者と流通関係者くらいでいいから,備蓄米に関わっている人100人くらいに聞いてみればいいじゃないか. そしたら現状と実態がどんなものかわかるでしょ. 例えば,私のところに流れてくる流通現場の「噂」は,ほぼ農水省・農水大臣およびJAが説明している内容と同じようなものです. つまり,作業が特殊で手間取っている,そもそも卸売業者からの注文が少ない,運送業者が見つからない,精米に時間がかかる,などなど. その説明が本当なのかどうか,実際にそういう状態なのか確かめる取材でいいから,それすればいいんじゃないかな. ニュースサイトやテレビのニュースで流れているのは, 「農水省やJAはそのように説明していますが,これは本当なのでしょうか? ◯◯さん,これについてどう思われますか?」 などとスタジオにいる素人のコメンテーターに話をふってみたり, 「これについて,専門家の◯◯氏に話を聞いてみました.それによると...」 といった感じのものばかり. まじめに取材しろや! とまぁ,そんなふうに罵倒したいわけではありません. 所詮,農業問題なんてそんなものとも言えるのでしょう. 取材に時間をかけて真実追求したところで,あまり実りがないものと思われているのかもしれません. そんなことより,彼らとしては現状を煽って煽って,視聴率とかPVとか稼ぐのが仕事なのでしょうし. あんまり厳しく責めても詮無いです. でも,これを最初にやってのける報道機関があったら,それは相当な能力ある組織と記者だと思いますから,評価爆上げにな...
米価高騰の身も蓋もない解決法|なんだかんだでこれしかない
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まだまだ続くよ令和の米騒動. 米価高騰に歯止めがかからないまま現在に至ります. 原因はほぼ特定されてきています. さまざまな報道を総合的にみるに,根本的な「米不足」が最有力ですね. 現状で誰かを責めても仕方ありません. JAや卸売業者を指して「隠し持っている」のかどうかは別にして,そもそも日本にお米の絶対量が足りていないのです. なので小売に流す量も少ないので,必然的に価格は高騰します. 結構な勢いで足りていないのですから,備蓄米を放出しても意味ありません. ニュースで耳にタコができるくらい聞き飽きた「米の総生産量:679万トン(2024年度)」ですが,それに対し放出できる備蓄米の総量は100万トン. 実際には備蓄米の全部を放出できるわけないので,せいぜい半分の50万トンでしょうか. だとすると,50万トン/679万トンですから,流通量を最大で約7%増加させるだけに過ぎません. 明らかに焼け石に水です. 皆さん,もっと落ち着いて冷静に考えてほしいんですけど,たかだか7%くらいの量が入ってきたからって,価格変動に影響があるとお思いですか. まして,量は最大で7%なのであって,実際には1〜3%くらいの可能性が高い. 現在お店に並ぶお米の袋を想像してみてください. 10個のところが11個に.50個のところが52個になるくらいのものです. そんなもので米不足が解消するわけないですよね. 米を買わなければいい 米が高いのですから,米を買わなければいいのです. そうすれば,米の価格は落ち着いてきます. 「このままでは米離れが進む!」 と言っているくらいなのですから,いっそ前倒しでしばらく米離れしてはどうでしょうか. というか,農家としての実感では,米の生産量はしばらく増やすことはできません. 中長期的には増やせると思いますけど,ここ数年でドカッと増やすことはできないのです. 米を作る人も,どんどん減っています. 今年からやめるという人も,私の身の回りにも増えてきました. かくいう,私のところもそうです. 今年から自家用米は作らないことにして,知人からの購入と,あとはパンをメインにすることにしました. 自家用米を主目的にしたとしても,費用がかかり過ぎるし,労働力が見合わないのでやってられません. しばらく米以外のものも主食にすることを検討すべきです. そもそも,業務用のお米は十分...
備蓄米:JAからの出荷29%で,スーパーに並んだのが1.9%ってことはさ....
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現時点での報道・ニュースをベースに一考察します. 以下のようなニュースで世間は賑わっています. ■ 3月に落札の備蓄米 消費現場に届いた量 全体の1.9% 農水省 (NHK 2025.4.30) 農林水産省は、流通を円滑にする目的で放出した備蓄米の4月13日までの流通状況を公表しました。 それによりますと、3月行われた2回の入札で落札されたおよそ21万トンのうち集荷業者が倉庫から引き取った量は13万7879トン、このうち卸売業者まで引き渡されたのは2万73トンでした。 さらに、卸売業者から小売業者や外食業者など、消費の現場に届いた量は、合わせて4179トンで、落札された備蓄米全体の1.9%でした。 そんなわけで,農水省が怒ってるらしいです. ■ JA全農 政府備蓄米出荷は落札分の29% 農水省が供給拡大求める (NHK 2025.5.2) ちなみに,JA全農のホームページでは,5月1日現在の進捗状況が掲載されています. 論じる上で重要なデータですので,コピペしときますね. ■ 政府備蓄米の販売状況について (JA全農 2025.5.1) JA全農の政府備蓄米の販売状況について、以下のとおりお知らせします(5月1日現在)。 1.落札数量(※1) 199,270㌧ 2.販売先との契約数量 199,270㌧ 3.販売先からの出荷依頼数量(※2) 4月出荷分まで 55,112㌧ 5月出荷分 68,318㌧ 6月出荷分 12,544㌧ 7月出荷分 655㌧ 合計 136,629㌧(進度率 69%) 4.出荷済み数量 56,903㌧(進度率 29%) ※1政府備蓄米第1回・2回入札の落札数量合計です ※2米穀卸からの出荷依頼に応じて増加する可能性があります ※3政府備蓄米第3回入札については、国による「政府備蓄米の買戻し条件付売渡しの契約数量」公表ののちお知らせします 本会は、販売先(米穀卸)と199,270トン全量の契約を完了しており、出荷については、販売先からの具体的な依頼に応じ、最大限に速やかな受け渡しにつとめています。なお、販売先からの納品希望日が集中するなど物理的に出荷対応が難しい場合、販売先と協議のうえ出...
VRを購入|主目的は農業利用の可能性|でもとりあえずバットマン・アーカムシャドウ
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VR:メタクエスト3を買ったよ ついに我が家もVRです. メタクエスト3を買ってみました. というか,実際のところは1ヶ月ほど前に買っていたんです. ここ1ヶ月使ってみての感想をと思いました. これですね↓ メタクエスト3: https://amzn.to/4d2pdnN (Amazon) 値段とクオリティのバランスが良いというレビューが多いので,メタクエスト3を選択. Apple Vision Proも考えましたが,値段が高過ぎるのに尻込みしました. 他にもいろいろなレビューとか読んでみたら,増設バッテリーやヘッドストラップなどのアクセサリも一緒に入手しないと快適に使えない,というものが多かったので,そういう諸々のものも用意しました. なんで購入しようと思ったかというと, これを農業に活用できないか ,実際に現場で使用してみてインスピレーションを得たかったからです. どっかの電器屋で体験する,っていうだけだと,そういう「ひらめき」って発生しないじゃないですか. 研究者時代にも同じような経験がありましたし,とにかく「ガシガシ使い倒してみる」という中から,面白いアイデアは生まれてくることが多いものです. 初めてのVRですけど,メチャクチャ驚きました. ここまでのことが出来るようになっているんだなぁ〜...と,現在の先端技術家電にまずはシンプルに感動です. とりあえず,普段の生活のなかでは映画を見たりするのに活用しています. 映画館のような贅沢な時間が過ごせます. 肝心な農作業現場での利用ですが,結構おもしろい利用ができる可能性が感じられました. 「これに使える」みたいなものが思いついたわけではありません. それに,今のこのメタクエスト3が農作業に活用できるわけでもないです. 私がここで言ってるのは,将来性のこと. ハードウェアやアプリ開発が進めば,農作業などに利用できる日も近いと思います. 現時点では,オフィスワークのほうには利用できる場面もあるんじゃないでしょうか. VRをかけて農作業してみたり,山を散策してみたりしたんですが,内蔵カメラが意外とちゃんとしているので,少ない負担で作業も散策もできました. もちろん,「少ない負担」というわけですので,負担は負担です. カメラ映像はなんだかんだで粗いですし,本体そのものがそこそこ重い. 作業現場にVR上でスクリーンを配置...