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【卒論・ゼミ論】絶望的な君が無理矢理「急成長」する方法
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令和新時代における「やってはいけない卒論・ゼミ論を1日で書く方法」です
さて,この12月〜2月くらいにかけて閲覧数が急上昇する記事があります.
それがこちら↓
■【やってはいけない】卒論・ゼミ論を1日で書く方法
学生向けに書いたものです.
人間というのは,「最後の砦」があれば気が楽になるもの.
「最後の最後にはこれで卒業できる」
という方法を知っておけば,そこから「背伸び」して,以外にも良い方向に転がる学生がいるのも事実です.
私もそういうところを期待しています.
ただ,結局良い方向に転がらなかった学生もいます.
それは仕方ありません.
研究というのは,かなり「運」とか「偶然」とか「ひらめき」に左右されるものです.
もちろん,「運も実力の内」とか,「ひらめくために膨大な準備期間がいる」と言われることも事実でしょう.
学生生活を漫然と送ってしまった自覚があれば,罪の意識に苛まれる人もいるはずです.
今回は,そうした罪悪感に浸る学生をなんとかするため,「やってはいけない卒論・ゼミ論」として,もうちょっとエッセンスを加えたものをご紹介します.
ステップ1:【やってはいけない】卒論・ゼミ論を1日で書く方法を読む
まずは,
■【やってはいけない】卒論・ゼミ論を1日で書く方法
を読んでください.
しかし,あの記事は,
「マジでホントに時間がない学生用」
として書いているので,もし時間があるなら以下の方法を試しましょう.
上述した記事に,もう少し手を加えます.
その記事で説いていたのは,以下の作成パターンです.
詳細は【やってはいけない】卒論・ゼミ論を1日で書く方法を見てください.
(1)研究のテーマやタイトルは「〜〜の現状」にする
→実験も調査もせずに,あたかも何かをやった感じが出るから
(2)そのテーマで「困っている人」を作り出す
→困っている人を助けるという動機の論文スタイルは,批判を浴びにくいから
(3)参考文献を孫引きで増やす
→指導教員が納得しやすい(ただし,違反行為なので要注意)
(4)参考文献から文章をコピペする
→そもそも,ダメ学生は文章が書けない(本来なら違反行為だが,誰もが一度は通る道)
(5)結論はネガティブで絶望的に
→勉強していない学生ほど,ポジティブでファンタジックな結論を書きたがる
違反行為も含まれていますが,これらは「時間がない」から仕方なくやっていることです.
もし君に,残り少ない時間でも「成長しよう」という意志があれば,以下のような書籍を読んで勉強してください.
少しはマシになるはずです.
それに加え,次のステップの文章作成術を駆使します.
これで指導教員から「書き直せ!」と言われる数は相当減らせます.
ステップ2:超便利:授業内レポート(小レポート,リアクションペーパー)作成のコツを読む
「なんだ,小レポートとかリアペの話じゃないか.卒論とは関係ないだろ」
と思うバカ野郎もいると思いますが,そんなことだから君はバカなのです.
その記事で私も,
でも,以下に示してることは「ものぐさな学生のため」だけでなく,大学での学びにおいて重要なことでもあるので,これを覚えてもらって損はさせません.と書いているように,これは卒論やゼミ論を書く上でも重要な内容です.
内容をまとめると,以下になります.
詳細は超便利:授業内レポート(小レポート,リアクションペーパー)作成のコツを見てください.
1.問題意識の表明(テーマみたいなもの)
何について書こうとしているか表明するところ.既に教員から提示されている場合もある
2.自分の意見(仮説)
掲げた問題についての自分の意見を書く
3.自分の意見を裏付ける根拠
自分の意見を裏付けるデータや事実を書くところ
4.自分の意見を批判する意見
自分の意見に反対する意見とその論拠を書くところ
5.自分の意見を批判する意見への反論
「そうは言うけど私の意見のほうが正しいんだ」という文章を書くところ
6.再度,自分の意見または結論
短いレポートの場合は,自分の意見を再度書くくらいでいい
これまでにゼミや指導教員から教えられた人もいるかもしれませんが,上記は授業内レポートやリアクションペーパーだけでなく,
「論文を書く」
上で重要なポイントでもあります.
授業内のメモ書きやリアペにそれを盛り込めば,その教員からの評価は爆上げ間違いなし,という趣旨なのです.
なぜなら,大学教員という人間は,学生が上記のようなポイントをおさえた文章を書いてくることを,心の底から望んでいるからです.
上記のことは,
■超便利:授業内レポート(小レポート,リアクションペーパー)作成のコツ
だけでなく,それぞれを仔細に説明した記事も書いています.
これらを卒業論文やゼミ論文などで利用するのです.
試しに,君の学問領域やゼミの専門領域の「論文」を読んでみてください.
それらの文章は,上記の「6つ」の書き方にしっかり当てはまっているはずです.
基本的に「論文」というのは,この「6つ」を使った文章を繰り返しています.
そして,なかでも特に重要なのがこちら↓
ステップ3:自分の意見への批判とその反論の書き方を繰り返し読んで,自分が書いている論文に入れる
上述してきた記事内でも書いていますが,論文というのはこの部分がミソです.
4年間勉強せずに過ごした学生ほど,論文のことを自分の書きたい事や主張をド派手にゴリ押しするものだと思っています.
しかし,そうではありません.
論文とは,その研究テーマについて多種多様な視点から分析した上で,著者の主張の意義を訴えるものです.
そのためには,自分の意見を批判する視点も加える必要があります.
その批判に対しさらに反論し返すことで,自分の主張を強くするわけです.
論文を書き慣れてない学生は,どうしても「自分の主張」だけを書き殴るパターンが多いです.
これは大学教員が最も嫌う文章ですから,怒られる数も増えてしまいます.
ステップ4:ネットで文章を引っ張ってこい
上述した記事である,
■超便利:授業内レポート(小レポート,リアクションペーパー)作成のコツ
でも述べていますが,ネットはどんどん使った方がいいです.
え?
授業で先生から「ネットから引用するのはダメだ」と言われたって?
もちろん正論からすれば,悪質なネットからのコピペは避けるべきですが,そもそも,4年間を遊び呆けてきた君という存在そのものが悪質なんです.
そんな君は,そのまま社会に出たところで,平然とネットからのコピペをする人間のままでしょう.
悪いことは言わない.
今,ほんの少しでも罪悪感があるなら,ネットから文章をコピペして,「ステップ2」と「ステップ3」で紹介した作成パターンを踏んで卒論を書きましょう.
一番まずいのは,強制的に「自分の頭だけで卒論」を書いてしまい,結果,論文の形式や,学術的な思考方法を習得せずに「無理矢理卒業させられる」ことです.
現在の大学は,卒業論文がまともに書けないからという理由で留年させられることはなくなってきました.
それを知っている君たちのなかには,卒論を舐めている人もいるはず.
※卒論自体,廃止になっている大学もありますし.
そんな時代だからこそ,
「卒論を書く」
という選択をした学生に,少しでも意義のある手法を提供したいのです.
ネットからのコピペであっても,ステップ2で示した2〜5のパターンを成り立たせるのは初心者には困難です.
※2〜5というのは以下のこと.
2.自分の意見(仮説)
3.自分の意見を裏付ける根拠
4.自分の意見を批判する意見
5.自分の意見を批判する意見への反論
■【やってはいけない】卒論・ゼミ論を1日で書く方法
を書いた2012年頃と比べ,現在はニッチな領域であっても硬派な文章がネット上に並ぶようになりました.
検索エンジンも改良されているでしょうから,検索方法をいろいろ試せば,目当ての「意見」や「理論」に出会えるチャンスは増えています.
大学を卒業する記念に,ネット検索を駆使して「自分の意見(理論)」を構築する作業をしてみましょう.
それが君にとっての「卒業論文」です.
・・ところで,
“ネットから文章を引用して自分の意見にする”
という状況それ自体が「人類の未来」を考える上で興味深いのですが,それはまた別の話.
関心のある人は,以下の記事を読んでください.
■『21 Lessons』を読む|これからの人類の教育について
もしくは以下のアニメを見てみるとか.
文章の書き方で困っている学生はこちらをどうぞ.
■【やったほうがいい】卒論・ゼミ論をまずまずの日数で書く方法 その1
■【やったほうがいい】卒論・ゼミ論をまずまずの日数で書く方法 その2
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