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大学生用:体育授業用スポーツウェアの着方・選び方

今年も体育実技の授業が始まりました.
大学では高校までとは違って「運動着(体操服)」の指定がないところが多いので,逆に学生としては「体育の時にどんな服装で行けばいいのか迷う」という声があります.

「普通に運動のできる服装で来ればいいのに」と思われるかもしれませんが,気にする人にとってはその「普通」がかなり悩ましいところでもあるようです.
どんな格好で来ればいいのか,事細かく尋ねてくる学生は毎年何名かいます.

勢い,高校時代とは打って変わって「自由」になってしまったが故に,オシャレを通り過ぎてしまっていたり,地味を通り過ぎておかしい格好になっている人が散見されるのがこの季節の風物詩です.

私としても「運動のできる服装であれば何でもOK」という指示を出している手前,かなり許容範囲は広くとっているのですが,やっぱり「変」だと思う学生には,そっとアドバイスをしております.

今回は,大学におけるそんな体育実技系の授業でよく見られるスポーツウェアにまつわる話をしてみます.
以下,大学生以外でも参考になるかと思いますので御一読ください.
学生にとっては,この夏用,もしくは秋以降に向けたのウェア選びの一助となるかと思います.



より詳しく解説しているウェブサイトもあります.
【体育で着るスポーツウェアで恥をかきたくない】無難な服装とは?

※後日,2019年度版として補足記事を書きました.
大学生用:2019年度版・スポーツウェアの選び方

※説明用・参考用の画像はAmazonから拝借しました.

(1)ジャケットの前は閉じましょう
わざわざ指示を出す必要も無いことだろうと思っていても,毎年かならず何人かはこういうスタイルで臨んできます.
以下の写真のように,ジャケットの前を開いたままにすることです.


バスケットボールやサッカー,バレーボールなど,プレー中に他者とのコンタクトがある種目(というか,ほとんど全て)の場合は,周りの人に迷惑です.
あと,そういうことを気にしなくても良さそうな種目であっても,このスタイルは非常にだらしなく映ります
もちろんカジュアルな場面であれば問題ないのですが,スポーツのフィールド上では違和感この上ないスタイルとなります.
毎年,「閉めろ」と指示を出すと,「暑いから」と言ってくるので「だったら脱げ」というやりとりが繰り返されます.
安全上の話でもあるのですが,これは「オシャレを狙ってみたものの,かなりダサい」の典型です.

(2)フード付きやスウェットは着てもいいよ
我々の年代以上の人にとっては,授業等の公的な場面におけるスポーツウェアに「フード付き」はそぐわないという認識のある人が多いものです.
こういうやつです↓

今時,もういいですよ.
もともとはフードそのものとか紐なんかが引っかかることによるケガの懸念や,フーディジャケット自体の見た目のだらしなさ,あとは「フードをかぶる場面が授業中にあるのか? かぶったら生徒の顔が見えないし,指示が通りにくい」というものだったようですが,そこまで気にしなければいけない場面はありません.ましてや大学生には.
でも,私は学生には「年配の人には気にする人がいるから云々」という話はしています.

同様に,スウェットパンツのだらしなさを気にする年配の方も結構います.最近はスウェットといっても「ブカブカ」のものではなく,以下のようなタイトなデザインのものが出回るようになっていますので,そちらを選べば問題ありません.

ただ,学生に伝えておきたいことは,前の開いたフード付きジャケットにブカブカ・スウェットのコンビで現れると,ヒステリックになる指導者もいるので注意が必要だということです.

(3)襟付きの半袖シャツを1着持っておくと便利
上記の続きとして,半袖シャツにおいても「ややフォーマルなもの」があるということ.
襟付きシャツやポロシャツを1つ持っておくと,どんな場面に出ても間違いないので便利です.

別にルール違反でも規定があるわけでもないのですが,やっぱり丸首やVネックのTシャツとは印象が段違いです.

(4)ランニングシューズで全てOK
テニス,サッカー,ソフトボール,バレーボール,バスケットボール,果てはよく知らないニュースポーツなどなど,種目によって「シューズ選び」に迷う学生がいます.
高校の時まではルールがあったから悩まずに済んだのに,自由を得て逆に困っているわけですね.
体育館であろうと屋外グラウンドであろうと,とりあえずは「ランニングシューズ」を用意しておけば大丈夫です.
私が学生の頃は,新品のシューズをまず体育館用として使用しておき,屋外用がボロボロになってきたら体育館用を屋外用にする,という手順を踏ませていました.

近々学生とゼミ研究として実験してみようという話が出ているのものに,その種目用に開発されたシューズと,そうでないシューズでどれだけの違いがあるのか? というものがあります.
たぶん,熟練者でなければほとんど違いは感じられません.いえ,熟練者であってもどうでもいいものだったりします.
私が知っている大学教員に,テニス選手としての現役時代,クレー(土)用のシューズを間違ってハードコートの試合で使ったところ,とても良いプレーが出来たと語っていました.そんなもんです.
気をつけたほうがいいのは,人工芝用フットサルシューズは,「人工芝」のテニスコートであっても使用できませんのでご注意を.
そのあたりのことを考慮すれば,間違いがないのはランニングシューズです.色気を出してトレイルランニングシューズを購入する場合は注意しましょう.

(5)女子の胸元
これからの季節.派手な雰囲気の女子ならまだしも,地味そうに見える女子にも意外と多いのが,胸元がかなり開いた大胆なシャツを着てくるパターンです.
考えられることとしては,本人は気づいていないということと,大学生になったからちょっとオシャレをしてみたかった,といったところでしょうか.でも,下品だし,誉められたものではありません.
ランニングとか一人または同性同士でのエクササイズでは問題ないウェアなのかもしれませんが,体育用となると不適切というものですね.
危険なのは以下のようなタイプで,伸縮性のない綿生地だと,尚さら屈んだりした際に丸見え状態になりやすいんです.

男である私が本人に告げるのは勇気と技術がいることなので,このブログを通して世の女子学生に伝えます(男子学生諸君,すまんね).
以下のような首元がピタッとしたものであれば安心です.

気にしている女性にとっては当然の配慮かもしれませんが,この「胸元パックリ女子学生」は非常に多い.わざとなら別にいいのですが,もし知らないままでしたら気をつけましょう.

(6)(念のため)汗ジミの出るシャツがあります
女子の胸元配慮と同様,当たり前だと思っている人にとっては当たり前の話ではあるのですが.
有名なのは,こういう綿生地のグレーのシャツです.

まったく気にする素振り無く着てくる学生もいるから,まあ,それはそれでこちらとしてはいいのですけど(きっと身だしなみに頓着しない,おもろいキャラなんでしょうし).
盛大に斑模様を描く学生もいるので,相手の様子を見ながらアドバイスすることがあります.
そもそも,今回の記事で伝えたいことの結論めいたものになりますが,スポーツとは言え身だしなみに注意することを指導するのも体育授業の意義だと思います.汗ジミを気にするのも,やっぱり大事なんです.
例えば,テニスのウィンブルドン大会では「白いウェア」しか認められていないことをご存知の方も多いかと思います.なぜ白いウェアなのかというと,これは汗ジミが目立たないからです.
テニスは社交のスポーツです.というか,スポーツそのものが社交場です.故に,身だしなみに気をつけなければいけないと考えるのが欧州,わけても英国流.その伝統を受け継いでいるのがウィンブルドン大会です.
汗ジミだらけの見苦しい姿を晒さないように考えてみるのも,スポーツ文化を学ぶことの大切さかと思います,という話を私は必ず授業でします.
ちなみに,最近のスポーツウェアは汗ジミをほとんど気にする必要がなくなりました.
なので,あえてグレーのスポーツウェアを着ると,洗練された印象になります.

その他,詳しいウェブサイトもあります.
【体育で着るスポーツウェアで恥をかきたくない】無難な服装とは?



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